無電解ニッケルメッキの不良～ザラつき～

ザラつきの原因：(a)前処理不良、(b)水酸化ニッケルの生成、(c)金属および有機不純物の混入、(d)異物の混入、付着、(e)浴の老化

(a) 前処理不良には二つの要因があり、一つは前処理に使われる各処理槽の不良。もう一つは被メッキ素材に適さない前処理を行っていることです。
(b)pH調整剤に含まれる水酸化ナトリウムが水酸化ニッケルを生成することで発生する不良です。液補給の位置を見直し、エアー撹拌の強さを調整する必要があります。
(c) 水洗が不十分である場合、浴へ不純物が持ち込まれ密着不良や外観不良を起こす要因となります。この場合、水洗水の清浄度を保つよう水量を調整し、不良が出たタイミングでメッキ液の更新を行う必要があります。
(d) 水洗が不十分である場合、浴へ不純物が持ち込まれ密着不良や外観不良を起こす要因となります。この場合、水洗水の清浄度を保つよう水量を調整し、不良が出たタイミングでメッキ液の更新を行う必要があります。

(e) 浴が老化すると、老廃物が蓄積され異物付着の原因となります。