黒色無電解ニッケルメッキ
無電解ニッケルメッキを黒色化処理液によって化成処理した新しい機能メッキプロセスです。黒色化による外観性、光を嫌う場面で期待される暗黒性が、無電解ニッケルメッキの機能に新たに付加されます。
黒色無電解ニッケルメッキの特徴
- 反射率
下図に示します通り、黒色化後は一定して反射率が下がります。
- 耐熱性
試験条件:空気雰囲気 150~300℃(アドバンテック東洋㈱製 高温送風低温乾燥機 DRH453WA)
3時間 6時間 12時間 24時間 150℃ ○ ○ ○ ○ 200℃ ○ ○ ○ ○ 250℃ △ △ △ △ 300℃ × ― ― ― ○:熱処理前と同等・退色無し △:やや退色 ×:退色
- 耐候性
試験条件:光源:キセノンランプ 放射照度:750W・m-2(ATLAS社製サンテストXLS+)
照射時間 1000時間 :退色なし - 耐変退色性~恒温恒湿試験~
試験条件:湿度95℃ 温度80℃(アドバンテック東洋㈱製 低温恒温高湿器 THE051FA)
1440時間 :変退色なし - 耐変退色性~中性塩水噴霧試験~
試験条件:JIS H 8502に準ずる。
24時間 :変色あり
※アルファメックでは黒色化後さらに化成処理を行い、耐退色性を向上させております。
発注時のポイント
無電解ニッケルメッキは様々な機能特性を持ち、工業分野で広く用いられている。その皮膜を有効に利用するためには開発、設計段階からメッキ専業者との打合せが必要である。
1. 処理可能な素材
鉄及び鉄合金(ナック、STAVAX、42アロイ、コバール)、ステンレス、銅及び銅合金(真ちゅう、エコブラス)
アルファメックでは、難素材であるチタン、チタン合金へのメッキを得意としております。
2. 品物の大きさ、形状
可能な範囲:縦・横・高さの合計が5㎜~500㎜
中心的範囲:縦・横・高さの合計が20㎜~200㎜
アルファメックは精密部品の加工が主で、複雑な形状を得意としており、密着性の良い均一な皮膜をご提供いたします。
3. メッキ膜厚
可能な範囲:3μm~30μm
中心的範囲:5μm~20μm
4.用途
1.レーザー、光学系装置などの光の反射防止が必要な部品
2.電子部品など、複雑な形状で光の反射防止が必要な部品
3.ゴルフクラブなど、硬度及び耐摩耗性と光の反射防止が必要な製品