メッキ技術情報
中リンタイプの無電解ニッケル・リン(Ni-P)メッキ
中リンタイプの無電解ニッケル・リン(Ni-P)メッキ
無電解ニッケル・リン(Ni-P)メッキは、被膜中のリン含有率によって低リン・中リン・後リンタイプに分けられます。アルファメックではこの中の中リンタイプを使用しメッキを行っております。中リンタイプの特徴は、析出状態では非晶質であるため非磁性ですが、300℃で2時間加熱すると結晶化しますので磁化します。Hv硬さは析出状態でHv550ですが、400℃で1時間熱処理を行った場合、Hv950まで硬度が増します。耐食性は良好で、酸性・アルカリ性に対しても耐性があり幅広い場面で活用できます。融点は880~1000℃ですので、ある程度の耐熱性も確保できます。はんだ付け性に関しては、低リンタイプもしくは無電解ニッケル・ボロン(Ni-B)の方が向いております。
技術情報
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- 無電解ニッケルメッキの不良~ザラつき~
- 無電解ニッケルメッキの不良~ピット~
- 無電解ニッケルメッキの不良~光沢不足・外観ムラ~
- 無電解ニッケルメッキの不良~密着不良・膨れ~
- 無電解ニッケル・リン(Ni-P)の応用事例
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- 無電解ニッケルメッキの後処理
- ステンレス上への無電解ニッケルメッキ
- 中リンタイプの無電解ニッケル・リン(Ni-P)メッキ
- ニッケルの磁性