ブログ

「いつもお世話になっております」と「よろしくお願いします」を無くす運動

非常に無礼極まりないと思ってはいるのですが、私はメールの文頭と文末に「いつもお世話になっています」と「よろしくお願いいたします」を入れないようにしています。これに関しては賛否両論あると思いますが、入れない理由だけを説明したいと思います。

社会人のマナーとして

社会人のマナーとして、初めてメールを打つ際はテンプレート通りの書き方を徹底させられたと思います。私は2009年4月に就職した会社で、大きな組織では同じ会社であっても非常に形式を重んじたメールを送らなければならないと、文章必携なるテンプレート集を見ながらメール文を書くお稽古をさせられました。その頃から、「いつもお世話になっております」と「よろしくお願いいたします」はマスト文として常にメール文をサンドイッチする形で、これを省略していいのは同期同士のやり取りか、上司から部下への指示だけといっても過言ではありませんでした。

メールの書き方で叱られたことはありませんが、3000人規模の会社でそれを破って突然メールを送ってくる方は皆無だったため、自分から送る際も最低限のマナーとして無意識でも必ず挿入するように心がけていました。

この会社に入社してからは、会社の規模が小さいので、社内でメールのやり取りをすることよりも社外の方との方が圧倒的に多いため、必然的にメールはテンプレート寄りになっていきます。もはや、メールの署名の上に「いつもお世話になっております」と「よろしくお願いいたします」を入れてその間に文章を挿入してしまうぐらい、入れるのが当たり前で7年間過ごしました。

ある日突然止めてみた

もう、何の前触れもなく自分の中である日突然、これらの2文をメールに入れることを止めました。あと、1対1の連続したメールのやり取りからは、末尾に挿入する自分の名前も抜きました。

止めてみた当初は、それはそれは心理的瑕疵が強く出るほど自分の中での葛藤、これでいいのかという躊躇いがありました。

どう思われるのか。無礼者と思われるのか。

これを1年弱続けているのですが、仕事に支障をきたすことはありません。ただ、保守的な考え方の人からすれば「それは止めた方がいい」と止められるかもしれませんが、私のこの行動の根底には、結局全員止めた方がいい慣習なのに止められないのは、自分が止めないからだという信念があるからです。

メリット

  1. 書き込む時間短縮
  2. 印刷時余計なページが増えることを防ぐ
  3. 要件しか書かない癖がつくので文章が分かりやすくなる

デメリット

  1. 無礼者と思う人もいるかもしれない
  2. 送る際、失礼かなと思い気持ちの面でしんどいかもしれない
  3. お願いしたいことなど、マイルドに伝えたいときのクッションが無くなるので気持ちの面でしんどいかもしれない

私の意見としては、気持ちの問題なので無くしていけば世の中少しは生産性が向上するんじゃないかなと思っています。

テンプレート気味に、毎回文章の冒頭に「いつもお世話になっております」と書いてくる人に対しては、もはや気持ちも何も入っていないので書き入れるの止めたら?と思います。

それから、一対一の返信メールで宛先や署名を毎度入れるのはナンセンスかなとも思ったりします。写しに沢山のメンバーを入れる必要がある大企業のメールであれば、そういった配慮は必要ですが、これもケースバイケースで考えてメールを作成しているか、思考停止していないかを考える材料になり得るのではと思ってしまいます。

SLACKやLINE WORKSなど、ビジネス上でのコミュニケーションツールは、メール以外に選択肢が増えてきて、その中では宛先とか「いつもお世話になっております」とかの概念が最初から無いので、ここからいいところを逆輸入していけばいいのではというのが私の考えです。

よろしくお願いいたします(^_-)-☆

コメントを残す


お問合
わせ