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勉強になった回転寿司の社会問題

6年ほど前、豊中のとんかつ屋に行きました。そこには女子高生であろうアルバイト店員がいて、一生懸命働いていました。一番新入りであろう女子高生が、ピッチャーを持って店内をぐるぐる回り、お冷を注いでくれていたのですが、狭い店内をぐるぐるぐるぐる・・・・ちょっとでもお冷が無くなると、「お冷お注ぎ致します」とコップに手を伸ばしてきて注がれる。彼女は、恐らく先輩から「お客様のお冷が無くなったら注いであげて。」と指示を受けていたのでしょう。

これは店側のプログラミングミスです。

結局各テーブルにピッチャーを置けばそのアルバイト店員は一人不必要な役回りになるのですが、それでも繁盛店だったのでお店は今でも営業しています。価格も定食で1280円したのでそこまで安くなく、経営としては苦しくないのでしょう。

低コスト化に命を懸けるチェーン店

先日中学生が食器や調味料をペロペロしてしまった回転寿司チェーンでのいたずら動画が拡散されて大問題になっていましたが、あれは低コスト化が浮き彫りにしたサービス業の課題です。

外食店が、料理を作ることだけに集中出来たら料理人だけで運営出来る様になります。フードコートの様に、客が自分たちで配膳をして、トレー返却や机の清掃、飲料水を取りに行くことをやってくれさえすれば安くて美味しい料理を提供できるようになるわけです。

今、ファミレスに行くと猫の顔がデジタル表示された配膳ロボットが大活躍していて、子供は喜ぶし安い理由がこれなら愛想が無くてもいいかと割り切れるし、定着し始めていますね。先日どこかのレストランで、操作を誤ってしまった配膳ロボットがずっと自席の横にいるのが嫌で、液晶画面を押すと座席番号が出て来たので別の座席番号を押してみると、全然違う席に何も載っていない配膳ロボットがスーッと走って行き、嫌がられていました。本当に申し訳ないことをしたと思っています。

まあそういったイレギュラーに対応してつっかえを失くしてやれば、スムーズに運営できるので最低限の人間がいれば、飲食店が力を注ぐべき調理の方に人件費を割くことが出来るので非常に合理的だと感じました。

ただ、致命的な衛生面での対策は、やった側は悪いとは言え、やられたら被害届を出して戦うにしても、事実客数が減ってしまった以上、自分たちが今後向き合って行かなければいけない低コスト化と衛生面の管理を両立させるために見直しを迫られたというのが今回の事件に端を発した社会問題のゴールなのかなと思いました。

スープに指が入ってる系のラーメン屋

私の地元N県で有名な激安ラーメンの店があって、そこで冗談か本当か分かりませんが、「店員の高齢女性が、指をスープに突っ込んだまま持ってきて、指入ってるけど大丈夫ですか?と聞くと、熱いけど大丈夫と答える。いや、指が入ってることは問題じゃないのか?という意味だと言うと、誰がこんな安いラーメンで文句言うてんねん。と言い返される。」という言い伝えがありました。

300円未満で食べられたそのラーメンを、衛生上の問題から怒って取り換えさせるのも客の権利ですが、私だったら300円以上してもいいから衛生的に問題のないラーメンを食べたいなと思うので、その店へは行きませんでした。

今後、食器や調味料が誰でも自由に取ることが出来て、誰かにいたずらされる可能性があると分かった時に、値段が安いから仕方がないと割り切るのか、そんな店には行かないと思って少し高くても妥協して通う店を変えるかの判断が為されるようになると思います。

結果、大手回転寿司チェーン店では運営コストが上がってネタのクオリティが下がってしまう可能性もあり、前よりコストパフォーマンスが下がったとなるかもしれません。

私自身、いたずらした子供の懲罰自体に関心はない

いたずらした子供が家族もろともワイドショーやネットで吊るし上げになっていて、その懲罰の凄まじさについて良いも悪いもないと思いますが、きっと倫理的にアウトな事柄が世間に拡散されると誰でも同じ悲惨な目に合うんだなと、今の時代を生きる若者を中心に学びの機会になったのではないでしょうか。

私が中学生の頃、インターネットが普及し始めた黎明期であったのですが、その頃からでも定期的に今と規模は違っても日本中に拡散されて炎上と言う名の袋叩きに遭って、人生に汚点を残してしまう人が発生してしまうのがネットの怖さだということを知っています。学校でいたずらをしてバレて、同級生や教師から罵倒されたとしてもこれまでとこれからの人間関係を鑑みて減刑されることもしばしばありますが、全く人間関係のない人に攻撃されるのは、圧倒的な容赦のない正義感を伴った悪意に晒されるということですから、人生の早い段階で子供へ教育していくのが子を持つ親の最低限度の責任ですね。

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