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柔道五輪の自国開催

私、大学時代だけ柔道部に所属していたので少しかじっただけですが柔道について知識があります。なので、今回自国開催となった柔道五輪の有利な点をご説明したいと思います。

今回日本のメダル獲得数は普段の大会よりも多いのですが、柔道が目立って多いなと思われるでしょう。現時点で男子100キロ超級、女子78キロ超級の結果を残すところでメダルラッシュが続いています。

もともと、柔道発祥の国ですがじわじわと体力に優れる海外勢の躍進によって、お家芸と言われつつ金メダルが当たり前ではない競技に変貌を遂げ、競技人口でも日本よりもフランスの方が圧倒的に多いぐらいになり、大相撲で横綱がモンゴル出身力士ばかりになってしまったような状況が続いています。

そんな中で、かつての栄光を取り戻すかのような各階級でのメダル獲得は素晴らしいと思いつつ、「自国開催だから有利なんでしょ」という声もあると思いますが、実際のところかなり有利だと思います。

時差ボケだけじゃない

自国開催が有利ならば、あらゆる競技で日本がメダル獲得していいようなものですが、実際はそうでもありません。かなり獲得数が多いものの、柔道が競技として特出して多く獲得出来ていると見られます。

海外から来る選手は、事前合宿を経て時差ボケを修正した上で試合に臨むべくコンディションを整えてきていますが、下手すれば自宅からオリンピック会場に通うことが出来るのが勝てた要因なのでしょうか。

柔道には欠かせない存在が

柔道経験者ならば良く分かると思うのですが、ウォーミングアップの際に「打ち込み」という投げ技の投げる直前までの動作を繰り返し行う動作や、ボクシングでいうところのスパーリングに相当する乱取りや、ミット打ちに相当する投げ込みなど、各選手のツボを知り尽くしたパートナーがいるんです。特に強い選手は確実にサンドバッグ役がいます。

海外遠征は、費用の問題も然ることながら、コロナ禍での感染症対策、リスク軽減の観点から相当人数を絞って参加されていることでしょうから、こういったスパーリング相手を各選手ごとに満足に揃えられていたか、甚だ疑問です。

その点、自国なので感染症対策も必要ながら、気心知れたパートナーが試合直前まで調整に付き合える日本は、このボディコンタクトが必要な柔道という競技においては、メダルへの確かなプラス要因になったと思います。

それにしても強い

こういう状況が逆に不利に働いて思うような結果が出せないこともあるかもしれません。近年強者とされていた人がどんどん負けていくのも、裏返しの理由があるのではと、つまり海外転戦を得意とするような選手には有利に働かなかったということも考えられます。

その中でも連覇をした大野選手は凄いなと改めて思わされました。

他の競技もまだまだ楽しみです。

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