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ヘッドスパで死にかけたので美容業界の人材確保について考えてみた

これは、マッサージなのか、攻撃なのか・・・・

私は少し頭の中が混乱していました。

散髪をしてもらっているお店で今年の7月ごろ受けたシャンプー施術の最中、首を折られそうになったのです。

担当の方は、新人の登竜門としてシャンプーをこの4月に入社した新人の男性スタッフ(20~21歳)に任せる際こうおっしゃいました。

「彼が本日シャンプーを担当させて頂きます。彼、かなり力を伸ばしているところなんで、期待して頂いても大丈夫です。」

あ、はい。

とりあえずシャンプー台に座らされて背もたれが倒されて、シャンプー施術開始。男性で高身長、かなり指が長いのか手が大きいにも関わらず、とても丁寧にやってもらえているのが伝わってくる指捌きを感じました。

そして、問題のシーンです。

「それでは、マッサージしていきますね。」

んっ!?無茶苦茶首がちぎれそう!!

椅子とシャンプー台の高さ違いがあって、頸椎(けいつい)がテコで折られそうな感覚に加えて、さっき感じた高身長から繰り出される強烈な力によるマッサージで軽くめまいがしてきました。

とりあえず、首の長さを短く持って行くことで、テコが効きにくい状況を作り出し難を逃れました。

「力加減いかがでしょうか?」

もう、こっちは生きるか死ぬか。早く終わることを祈っていました。

色んな意味で無事終了

席に戻された時、自信に満ち溢れた彼の笑顔を見ていると、何も言えず・・・。

そういうことがあった次の来店時、彼の姿は消えていました。

(あー、誰かお客さんに怒られたんだろうな・・・)と思ってしまう原因と結果セットの事象。

その店がどうかは分かりませんが、同僚が生贄になってシャンプーの練習にもっと付き合ってあげればよかったかもしれないなと可哀そうな気持ちになりました。

カットとかカラーとかパーマとか、後戻りしにくいミスの許されない仕事と違ってある程度経験が浅い美容師でも出来るとは言え、直接客の頭を触ることには変りないので、あの力加減は一生懸命になればなるほど被害者が増えていくなと、店の誰かが止めてあげるべきでしたね。

美容業界の人材について考える

どの業界にも言えることですが、人材不足が深刻さを増して来ています。製造業や農業は外国人の技能実習生を雇っている企業も身近で多くなってきていますが、美容業界はどうなんでしょうか。

新人に厳しく接することで、責任感のある芯の強い人材が残るようにしている業界だと思いますが、美容師を志して働き出す若者が減ってくればそういったことも徐々に出来なくなるかもしれません。

というのも、美容師は美容専門学校で学んで、国家資格を取得しなければいけませんが、毎年そこから人材が供給され続ける、どちらかと言えば供給過多の業界です。夢があるから挑戦したいということで沢山の人がその門戸を叩くのでしょう。

①毎年いっぱい入って来る。

②いい人材だけ残るように厳しく育てる。

③沢山辞めていくことで新陳代謝のスピードが速い。

このサイクルを成り立たせる、人材供給元がどのぐらいペースを保てるか、今後何十年もかからずに変わっていく様な気がします。

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