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公園実録 メモを取る男
これからお話する内容は実話です。信じられないかもしれませんが、本当に私が目の前で見聞きしたお話です。
大阪府内のとある公園で、藤棚の下に40代~50代の男性二人が親しげに話をしていました。
何気ない風景。普段なら気にも留めない風景。子どもを遊ばせていた私は、次第にその男性二人が織りなす奇妙な会話に聞き耳を立ててしまいました。
奇妙なやり取り
男性をそれぞれA・Bとするならば、Aはガリガリで浪人生がそのまま中年になったような風貌。黒縁の眼鏡をかけ、細い足を絡みつけるように組んで今どき珍しいコンパクトデジタルカメラを隣に座ったBへ見せながら時折自慢げに鼻の下を指で擦っていました。
Bは少年の様な格好のままおじさんになった感じで、チェック柄のシャツと黒っぽいズボンを身にまとい、時折真剣な顔をして話を聞いています。
A「たまに俺も自炊してるから、こだわりはあるよ。ほら。」
B「凄いなあ!ちょっとメモ取るから作り方教えて?」
A「ああ、ええけど・・・。」
Bは黒いリュックサックからメモ帳とペンを取り出す。B
A「まずやけど、フタ開けて中から袋に入ったかやくとかスープの素を取り出すねん。」
B「あ、そうなってるんや。へえ、一回取り出さなあかんねんな。」
A「そうそう。ほんで、お湯を注いで待つねん。3分。」
B「え?3分でええの?」
A「せやねん。ほんで、その時大事なんがかやくは入れるけどスープの素は入れずに・・・・・・」
その時子どもが走り出してその場を離れたので、続きが気になるけどもその場を離れました。
ああ、早くその後どうなるか知りたい。その気持ちが子どもの好奇心を無視した親のエゴを暴走させます。
私「〇〇ちゃん。とりあえずあっちの方へもう一回行こう。そっちはなんか汚い。」
〇〇ちゃん「だーーーー!!」
まだ続いていた授業
A「今度はな、こっちやねんけど。」
そういって写真を見せるAと驚くB。
B「うわ。これも美味しそうやんか。どうやって作んの?」
A「これはな、まずフタ開けてかやくとソース取り出すやん。ほんでかやく入れて3分待つねんけど・・・」
B「うんうん。その続きは?」
A「お湯捨てるねん」
B「ええーーーーーー!!大丈夫なんそれ!?」
・・・・・・
・・・・・・(*‘∀‘)
やきそばの作り方ーーー!!!!!!!
~fin~
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