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甲子園に出場する高校は応援席からして違う
アルプススタンドから応援を中継するシーン、甲子園(夏の高校野球)名物と言えるでしょう。これを観ていて、ここ数年の時代の流れからも一番驚いたことがあります。
それは・・・
応援席の高校生、誰一人スマホを触っていない
SNSでリアルタイムで自慢したいお年頃の子たちが何百人も集まっているにもかかわらず、です!!
確かに自分が高校生の頃、学校の中はおろか課外学習中や登下校中であったとしても、教師に携帯電話を使っているところを見つかってしまったら良くて注意か、最悪の場合没収後保護者呼び出しの上返却という過酷なルールを敷かれていました。やはり、せっかくの晴れ舞台で欲望に負けてスマホを出してしまい、お祭りムードが一転、お通夜ムードに様変わりしてしまうのですから、どの高校生もスマホを出さないわけでしょうが、それにしても凄い。彼ら彼女らは、全国4112校の中の49校に勝ち残ったいわば高校生代表ですから、その程度の我慢は何てことないんです。
尊さすら感じる
「今、目の前で起こっていることを、ちゃんと肉眼に焼き付けておきなさい。スマホを出して、写真を撮って、SNSで自慢したいと思うけど、いくらたくさん”いいね”を貰っても、10年後20年後30年後に今隣にいる仲間たちと”よかったね”と一場面一場面を思い出して語り続けることが出来る方がずっと素晴らしいと思うよ!だからスマホはカバンの中に仕舞って!」
そんな説教が為されたかどうかは分かりませんが、教師が生徒にスマホは出すなと指導して、それを一丸となって守って応援に集中する姿に、勝手に妄想を膨らませて感銘を受けました。
私も実は昔高校野球をしていたのですが、ベンチ入りも出来ず、監督とも折り合いがつかず途中で退部してしまいました。ルサンチマンを含んだ格好でかなり長い間甲子園から目を背けていたのですが、今年おっさんになってふと昔の純真爛漫だったころを懐かしく思い、良い指導者に巡り合えなかった不幸を呪うよりも、指導者を信じて付き従えば結果がまた違ったかなと思えるようになりました。
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