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コンビニから店員が消える日

コンビニレジの無人化が進められていますが、根本的にあのインフラを常時無人で支えるのは不可能じゃないかなと思いました。工場運営とも似ているのですが、人がやっている仕事を機械化したり、仕組みによってやらなくて良くすることは出来ても、無人になることでサービスからかなりの部分が抜け落ちてしまうことになるので、遅々として進まないか、思い切ったかじ取りをするか気になるところです。

無人レジでの渋滞と説明するスタッフの徒労感

ネットでは、無人レジを利用する顧客が当然のことながら使い方が分からず、スタッフがそのたびに呼ばれて説明に追われている様子を見て「無人化なんて無理。結局スタッフの仕事が増えて大変そう。」という意見がささやかれていますが、冷静に見ていると、無人レジの周りにスタッフが一人いるだけなんです。一人いるだけで、6台ぐらいのレジで顧客は商品のバーコード読み取りと支払いを各々に行っているので、人件費は1/6になっています。ただ、その一人の負担は全員が使えない顧客であった場合6倍に膨れ上がります。ですが、一人で捌ける処理量は限られているので、人件費に対する仕事量が増えただけで経営としては正解と言えます。

ですのでスーパーマーケットやホームセンターなど、100%無人にならない空間であれば窃盗リスクは少ないので導入に踏み切る企業が相次ぐのは頷けます。

無人コンビニの防犯対策

数年前から町に突如として表れた無人冷凍餃子販売店ですが、「窃盗されるリスクをどう考えているのですか?」という問いかけに対して、監視カメラで常時モニタリングしているのと、お客様を信頼しているからと説明されていました。結局のところ、窃盗する人はいたのですが、バレないと思って何度も繰り返す犯人は、監視カメラの映像が決め手となって御用、というのが当たり前のように行われていました。

結局無人店舗にしてしまうと窃盗のリスクは切っても切り離せないのですが、窃盗する側も証拠を残したうえでの犯行を行うことが明確であるので滅多なことではやらないと考え、リスクよりもメリットが大きいことから踏み切れるとも言えます。

ただ、覆面で窃盗されたらどうなるのかとか、指名手配されるギリギリまで色んな店舗を回って窃盗を繰り返して逃げ続けるような人物に対してどのような手立てで店側は防御するのかということに対して答えが出きっていないような気がします。

例えば支払いが済んでいない状態で店舗外へ出ようとした際、扉が開かなくなって、警察が飛んでくる仕組みにすることや、顔認証システムを使って過去に窃盗履歴がある人物が入店した瞬間に警察へ通報が入る仕組みにすることなどが考えられます。無人コンビニの入口に鉄格子が降りて、店自体が真っ赤に染まって警報音が鳴り響く状況を見てみたい気もします。

各種サービスは切り捨てられる?

恐らくですが、人がいるから人がやっているだけで、ほぼ大体の人がやらないといけないと思っている対面でのサービスは無人に切り替えられるはずです。

チケットの発行業務は、端末を操作して購入したいチケットのレシートをレジに持って行き、そこで代金の支払いを済ませて、店員がわざわざチケットの印字を行って手渡しします。これは本当に一秒でも速く無人化すべきだと思います。これのせいでどれだけレジが混んでいるか考えるべきです。

公共料金の支払いも、銀行引き落としやカード決済が出来ない人がコンビニでの現金支払いをしに来られているだけなので、コンビニでQRコードを読み込んで支払いを済ませれば領収書が出てくるという仕組みにしてしまえば上記のチケットと同じようにレジ渋滞を回避できるはずです。慣れていない店員の教育も不要です。

残念なのはホットスナックが無くなってしまうことですが、無くても人間社会は代わりのものを見つけてくるので問題ないです。恐らく冷凍食品を電子レンジで調理するぐらいは各顧客が出来るはずです。

人手不足にどう対応するか

製造業目線で言えば、本当に人が必要な業種と、やろうと思えば人手を必要としなくなる業種がお互い人材の取り合いをする時代がそろそろやってきているので、本当に人が必要な業種は待遇を見直して早々にでも、人が居なくても出来るのに応募するとなぜか人が集まってしまう業種から人材が流れてくるような構造改革をしていかないといけないと思います。

牛丼屋も、あと何年かすればセルフ盛り付けをして入れた量によって値段が決められる、ブッフェみたいな業態の店が出てきてもおかしくないと思います。自分で盛り付け出来る牛丼屋、安ければ流行ると思いますけど。

必要に駆られた改革しか人間なかなか出来ないので、しょうもないブログでも何かのきっかけになって貰えたら嬉しいなと思う限りです。

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