ブログ

国歌独唱

とある人気デュオの片方が先日のマラソン大会で国歌斉唱を失敗し、ネットで賛否両論となったニュースを見て思ったことです。

事の顛末は、男性ボーカリストである彼が、フォルセットで国歌斉唱に挑んだものの、緊張から音程が狂い、そのまま迷走する展開に、ネットでは「笑いが止まらない」とか「こんな場で挑戦すんなよ」とか「どうしたのかな?いつもと違うので心配」と様々な反応がありました。

国歌独唱のハードルの高さ

国歌独唱と言えば、スポーツイベントなどで良く見られる光景ですが、そのハードルの高さに断る人がいたっておかしくないといつも考えさせられます。

  • 国民誰もが知っている
  • 過去に色んな歌手がやっている
  • 音域が広く、伴奏のキー設定が難しい
  • 大抵厳かで、和気あいあいとした雰囲気ではない
  • YouTubeにアップロードされてデジタルタトゥーとして永遠に人々の記憶から消してもらえない

教科書通り綺麗に歌い上げることすら難しいのですから、それだけで拍手を貰えるものですが、他の歌手に負けたくないという気概で、オリジナリティをあの短い曲の中に盛り込みたい気持ち、わからなくもないです。

どこにピークを持ってくるか

  1. 君が代は
  2. 千代に八千代に
  3. さざれ石の
  4. 巌となりて
  5. 苔のむすまで

ピークを2番と5番どっちに持ってくるかで好みが分かれるかと思います。

2番にピークを持ってくる人は、勢いを大事にする人だなと感じます。とにかく盛り上げたいという、自分はここにいるんだと主張したい、そんな気持ちが汲み取れます。

逆に5番をピークに持ってくる人は、君が代の歌い方っていうのはね、あくまでも個性を消して厳かに歌うべき物なんだよ、分かる?という雰囲気を醸し出しながら、いい意味で裏切ってくれるタイプと感じます。

今回、フォルセットで歌い上げるというのは、1番からピークという変則タイプで、他の歌手を超えてやりたいという物凄い闘志あふれるスタイルであると考えざるを得ません。次こそは失敗にめげずに頑張ってもらいたいと思います。

解釈が複数通りある

「君」の解釈が複数通りあり、「君」=「天皇陛下」だからナショナリズムを押し付けるものだといって、国歌斉唱を拒む教師が一時期話題になっていました。

「君」=「あなた」でもあれば「君」=「日本国民」であるという解釈もあり、プロの歌手がそれぞれの解釈で歌い方にオリジナリティを持たせようと頑張っているので、法律で定められた国歌を貶めるのは止めて解釈を変えるという発想の転換が出来ると、教育現場も平和になるのでは、と思います。

コメントを残す


お問合
わせ