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実は昔、男だけど寿退社したことがありまして・・・
タイトルを見て、よく意味が分からないという感覚をお持ちになった方、正常な感覚の持ち主です。安心してください。
ダイバーシティ(多種多様性)や男女雇用機会均等法などが叫ばれる今日にあって、寿退社という概念は死語になりつつあるかと思います。今の世の中、結婚するなら会社から出て行って家庭に入らなければならないとはほとんどなりません。昭和55年で約1,100万世帯あった専業主婦世帯は平成26年で687万世帯に減り、逆に共働き世帯は約600万世帯から1,114万世帯へと増加して逆転してしまっているのです。もう、すてきな奥さん編集者も涙目の結果です。奥さんなんて言葉、日本から消えてしまうのも時間の問題でしょう。
私が昔勤めていた会社は、封建的な社風を残したところで、高度経済成長期からバブル期にかけて作り込まれた立派な就業規則のおかげで寿退社は自己都合退職にはならず、会社都合退職になるというルールがありました。
つまり、簡単に言うと寿退社は退職金が満額出るわけです。勤続5年程度だとおよそ30%が自己都合退職でもらえる金額でした。
私は退職する月に結婚する予定があったので、退職理由を周りに「寿退社です。」と冗談交じりで伝えまわっていたのですが、ある人から「それなら自己都合じゃなくて会社都合で辞められるよ。」とアドバイスを頂いたのです。
まさか、男性社員にそんな規則が通用するものかと一応人事サービスに問い合わせると、少し間を置いて「・・・はい、会社都合になります。結婚証明書を提出してください。」と言われました。
そして、結果的に私は男でありながら寿退社扱いになり、会社都合で退職することになったのです。
後から聞くと、次のような驚愕の裏事情があったようで・・・
- この件は、基本的に問い合わせがないと対応していない
- 男女雇用機会均等法を受けて、女性だけ寿退社があるのは違反しているということで規則が設けられた
さらに、こんなエピソードも聞きました。
あるカップルが、両方結婚し退職することになり、両方に寿退社が適用されたこともあったようです。
役所もそうですが、お金がもらえることは自分から申請しないと貰えないことがほとんどだと思います。子ども手当や、出産一時金、医療費など色々あるけれども複雑で大変なんですが、聞けば教えてくれるけど黙ってたら貰えないという情報が命の世の中だと思います。
ネットでなんでも検索できる時代ですが、なんでも自分で検索しろと言われているのとニアリーイコールですね。
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