お盆休みのホラー体験（ほら話ではありません）

8月11日から始まったお盆休みも16日にようやく終わりましたが、如何お過ごしでしたでしょうか。東京では16日間も雨の日が続き、不気味なお盆休みだなという印象でした。お盆休みは家族で過ごすものというのが私の考えでして、徹頭徹尾ずっと家族と過ごしました。家族と言っても結婚したことで増えた親戚も家族に数えていいルールを適用することで、普段顔を合わせることのない人たちと沢山会いました。また、ゴルフにも二回行き、左手だけ真っ白な腕も手に入れることが出来ました。

そんなお盆休みの最中、家族三人で川べりをお散歩していたところ、小さな橋の上で男性が川を見下ろしていたんです。私と妻は、なんだろうと何気なくその視線の先を追いかけて見てみたのですが・・・

なんと！

人が！！

流されてくるではありませんか！！

イメージは福崎のカッパそのものでした。ご存知の無い方はYoutubeの動画をご参照ください。

結構早目のスピードで下流に流されていくのですが、垂直に立った状態で頭は水面から10センチ以上沈んでいたんで、マネキンか何かかなと思うことにしました。

思うことにしたのも束の間、100メートルほど上流を警察官二人が草むらの中を探しながら歩いているのが確認出来ました。

妻と顔を見合わせて、「マネキンじゃないのかな・・・」とまだ希望を捨てずに近づいていって尋ねました。

「すみません。今、人のようなものが下流へ流されていくのを目撃したんです。」

すると警察官の方はこう仰りました。

「上流の方で人が流されてると通報があって探しに来たんですが、ちょっと待ってくださいね。報告します。・・・・・・・・・・はい、はい。男性です。男性が発見したそうです。現在もなお流されている模様。・・・・あ、どうもありがとうございます。すみませんが、ここに氏名、住所、生年月日、職業、電話番号を頂戴出来ますか？もしかしたら何かまたお尋ねするかもしれないので。」

消防車がサイレンを鳴らして走るのとすれ違い、それから3時間後・・・・

「もしもし、〇〇警察署の刑事の△△です。◆◆さんの電話でよろしかったでしょうか？すみません。先ほど通報頂いた件、あそこから400mほど下流で男性が発見されました。身元はいまだ分かってません。ところでね、◆◆さん、一体どうしてそんなところを歩いていたんですか？」

“一体どうしてそんなところを歩いていたんですか？”

第一発見者が犯人の法則適用キターーーーーーー！！！

「自宅から今いるところまで妻と子どもと三人で散歩がてら歩いていたんです。」

「ああ、奥様もご一緒でしたか。失礼しました。」

とりあえず、私の容疑は晴れたようです。