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【続報】Clubhouseについて

先週”世間で話題になっている音声SNSアプリ”について、早速始めた第一印象をブログに書きました。疑問や興味を持ち、実際にやってみたところで、将来への期待を込めた内容で終わりましたが、数日ユーザーとして参加して色々と情報収集した結果、分かったことが増えたので早速記事に起こしたいと思います。

著名人のroom

千人以上が参加するroomに入って傍聴してみたのですが、本当によく出来ています。まるでお金を払って開催しているイベントの様に、登壇者がいて、一人ファシリテータがいて、相槌を打って登壇者に気持ちよくなってもらいながら、他の登壇者にも順に話題を振っていくというスキルを既に持っている人がやっていました。

私は某有名アーティストの方が、プロデューサーやレコード会社のオーナーと答弁するという内容を聞いて、あることに気づきました。

ニュースやウェブ記事で書かれているように、ラジオでありながら状況によって参加者を増やすことが出来る新しいツールという点で非常に優良なコンテンツだと思ったのですが、これが出来るのは既存のプロです。有名じゃなくても、何らかのセミナーや講演会を既にやっていて経験豊富な人じゃないと、千人のリスナーを引き付けることは出来ません。

小規模room

数人から数十人で開催されている、素人が開設しているroomは日本のClubhouse黎明期にもっともふさわしい雰囲気を持っています。急に参加すると、中にいる人に次々とフォローされていきます。昔のmixiを思い出します。とにかくある共通の話題を以て、少しずつ輪を拡げていく様な感覚を持ちます。

これに関しては、ビジネス分野で非常に有用なのではないかと感じました。

顔写真、氏名、肩書をプロフィール欄に載せている人がビジネスマッチングや異業種交流のためroomを開設してつながりを作っていっています。異業種交流会が開催できない今、色んなウェブイベントがありますが、とにかく相性がいいのでここから成長していくのではないかとひしひしと感じています。

課金の可能性

登壇者がInstagramなどと同様にリアルの参加者を1万人以上確保できるようなレベルになった時、一人100円徴収出来れば100万円以上確保できるという事実があるわけです。有料会員と無料会員で聴取出来るコンテンツに制限が出来るのではと考えられます。通常、有名人の講演会を開催すると時間と規模によりますが1時間100万円の講演会となると2000人まで入るホールを一杯にし、それぞれから500円が登壇者への費用、ホーム使用料を含めると最低1000円、場合によっては4~5000円かかるのですが、100円だったら払うし経費も安くつくということで、いかにこのビジネスモデルが優良化と思わせられる造りになっているのです。

本田圭佑さんが宣伝しているNowVoice(ナウボイス)が月額990円(税込み)で既に始まっていますが、ここが軸になると思います。後発の方が価格は抑えられるし、無課金ゾーンがあるコンテンツの方が伸びるので、NowVoiceにとって今非常に厳しい状況ではないかと思います。

マスコミの騒ぎ方について

世間の認知がまだ広がっていない状況で、いち早くマスコミが報道している状況を見て、勘のいい人は”仕掛人が大勢いるな”と思いますよね。アメリカで利用者が激増しているとか、権威のある研究者が太鼓判を押す映像を流したりとか、テレビを嫌う人が猜疑心を以て接するように騒ぎ立てているような印象を持ちます。

ある著名人は、YouTubeがテレビのライバルになったし、今度はClubhouseがラジオのライバルになるのかもしれないと述べられています。マスコミとしては早めに参加して主導権握りに行く外、戦略の取りようがないですよね。

Clubhouser(クラブハウサー)の登場

どのSNSでもあり得る話ですが、YouTuberでもInstagramerでもTikTokerでもなんでもそうですが、そのコンテンツに特化した素人から成りあがる人物は必ず現れますよね。

Youtubeに関して言えば、動画編集能力、機材、容姿(面白いも含めて)、企画力が必要かなと思います。Instagramも写真撮影能力、容姿、先進性が必要です。clubhouseの場合は音声だけで、なおかつオンタイム性が重要なので喋りが上手い人が優位に立つコンテンツです。よく引き算の美学と言われますが、本当に普段周りにいる喋りの上手い人が台頭していく時代になりました。

私が思うに、商店街に一人はいるとにかく喋りが上手なおっちゃん、おばちゃんが毎日配信したり、お坊さんやその他宗教家が説法を配信したり、お笑い芸人が私的なラジオ番組の様にずっとしゃべり続けるというスタイルで、フォロワーを獲得して有料コンテンツを作っていける人物に成長していくという世の中が見える気がします。

アーカイブ出来ないというけども

これはアーカイブ(録音)禁止というのが大前提で、突っ込んだ話が出来ると言われていますが、スマホから流れる音声をアナログで録音出来ることを考えるとどうしても発言の責任が生じます。

Twitterの様にある程度自身の素性を隠して出来るSNSと違って、閉鎖的な環境で好き勝手喋ることも出来るけれども、どこかで記録されていて拡散される可能性があるという怖さで、爆発的にヒットしないという見方がなされています。

まあ自分が思うに、こういったリスクというか、そもそも陰惨な内容(例えばレイシストな発言)があること自体問題なので、抑止力的にはありだと思うのですが、スマホ内での録音機能を検知して使えなくするような防御策はアプリ側で講じられると思いますので、簡単に拡散されることは出来ないと思いますが、常にリスクがあると思って責任感のある発信をすべきだなと思います。ある意味、良心が問われるSNSであると私は思います。

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