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短期か長期か

先日、元モーニング娘。2期メンバーの吉澤ひとみ被告が飲酒ひき逃げをし、世間を賑わせました。

現在モーニング娘。を始めとする、アップフロントプロモーションに所属するハロープロジェクトは、つんく♂氏がプロデュースしてから20周年という節目を迎えていて、年末にかけて一気に稼ごうという状況に向かっていました。

夏に行われたハロープロジェクトメンバー総出演のハロコンと呼ばれるイベントには、かつてアイドル一時代を気付き上げたモーニング娘。のOGたちが揃って出演したことで話題にもなりました。度重なる喫煙問題で事務所を解雇された加護亜依さんも復活するなど、周年イベントとしてはサプライズもありかなり盛り上がっていました。

今回の出来事で、元リーダーを務めたこともある吉澤ひとみ被告を中心として、OGの露出は一気に少なくなるでしょう。ニュースでは必ず「元モーニング娘。の」と挿入されてしまいます。スポンサーとしては企業イメージに直結するので使いにくくなります。また、紅白歌合戦への2007年以来の出演も難しい状況に立たされています。

ここで前提条件のお話をさせて頂きます。

「モーニング娘。って、まだやっていたんだ。」

この話題を振ると、ほとんどの方はそうリアクションします。10年連続で出演していた紅白から姿を消して11年。タレントとして成功した道重さゆみが引退してテレビから姿を消して4年(実は2017年復活していますが)、もはや普通に生活していて目にすることは無くなった状況で、そう思われる方も多いと思います。

そんな中、芸能界にもファンは多く、柳原可奈子さん、新木優子さん、ユースケ・サンタマリアさん、マツコデラックスさん、松岡茉優さんなどなどが熱心に良いところをトーク番組で紹介するなどしています。

世間からは冬眠していたと思われた時代、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)に乗せて、フォーメンションダンスという非常に難易度の高いダンスを踊りつつ、口パク無しで、つんく♂さんが提供する楽曲を演じると言うハイパフォーマンス集団になり、アイドルは踊って歌えるものだということを地で行く不動の地位を獲得しています。

さらに、U.S.A.で爆発的なヒットを飛ばしているDA PUMPさんが、ハロプロと楽曲やジャケットの映し方が似ているということで共演する機会が増え、2018年は一緒に紅白に出演するのではという話も出ていました。

こういった11年の地道な活動で得た実力と固定ファン、そして世間に知れ渡る小さなチャンスを今年こそモノにできたと思った矢先の事件でした。

今年、20周年の大きなイベントが多い時期ではあったのですが、実際の所OGにスポットライトが当たり、バラエティ番組には人気があったOGたちの出演機会が増え、熱心な芸能人ファンたちが自分の番組に現役もちょっとだけ呼ぶと言う、現役メンバーたちからすると美味しくない状況が続いていました。

老兵はただ消え去るのみ、という格言を知らないのか、このまま21周年はどうなるのか、心配になってきたところで、OGが世間から姿を消さざるを得なくなった今回の事件は、事務所的には非常に痛手があったと思いますが、現役メンバーとしてはコツコツ積み上げてきたものを、台無しにされることが無くなったいいきっかけだったのかもしれません。

短期的な利益は20周年特需で得ることが出来ると思います。

しかし、長期的な利益は21周年か、25周年か、いつ回収できるか分かりませんが、このままいけばきっと芽が出て花が咲くと思えるだけに、しがらみを断ち切って頑張って欲しいなと思いました。

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