池辺 高志

Takashi Ikebe

43歳 平成6年7月21日入社

電気メッキ技能二級
大阪高等鍍金訓練校卒

身体に刻まれたアルファメックの歴史

兄弟で働く、社歴22年を超えるベテラン社員の一人。入社当時は若い社員が少なく、不安になったそうだが、今は若手を育てる立場。高い技術力が求められる無電解ニッケル・ボロンメッキや、各種電気メッキの手付け作業を毎日驚くような品種に対して行う。一番の得意技は精密部品への研磨作業。納期と品質にこだわり、今日も淡々と技術を磨き続ける。現在一歳の男の子の父親。 ※平成28年4月現在

アルファメック最速で手動ラインを回す

無電解ニッケル・ボロンメッキを6槽。それに併せて、電気ニッケルメッキ・硫酸銅めっき・合金めっきを一度に1人でこなしています。また、空いている時間があればバフ研磨も自分でやってしまいます。無電解ニッケル・ボロンメッキは品質を保つために、メッキ用のタンクを昼間に空け替えて洗い、始業後と空け替えの時に全てのタンクのメッキ液を分析します。それと同時に、前処理や後処理で使っている薬品を更新することも欠かさず行っていますが、大体毎日定時に仕事を終わらせて帰宅します。

今思えば苦しい経験もちらほら

23年前入社した頃は、会社はゴルフのアイアンヘッドが全盛の時代で、大手メーカーのメッキ加工を一手に引き受けていました。右から左に次々と流れてくる製品に当時流行りの無電解ニッケル・ボロンメッキをひたすらつけていく作業に没頭していました。当時の記憶は、「とにかくしんどかった」の一言に尽きます。やがて、ゴルフ用品の生産拠点が海外に移管され、アルファメックにとって辛い時期に差し掛かりました。職人がどんどん定年退職していき、残された若手社員で目の前にある仕事をとにかくこなしていきました。この経験が今に繋がっていると思います。

品質と納期と私生活のバランス

メッキ職人としてお客様の仕事に貢献できることは何かと考えたら、それは品質と納期しかありません。品質にこだわればそれだけ納期はかかりますが、そこもうんと工夫して最短で対応します。お客様と直接やり取りすることはありませんが、「アルファメックに頼んでよかった。またお願いしたい。」同じ品物がまた入ってきたとき、そう言ってもらえたような気がしてうれしくなります。きちんとした仕事を素早くこなすためには、私生活をいかに充実させられるかが大事ではないかなと思っています。毎日定時で仕事を終えられるようにしているのも、翌日もフル稼働するためです。後輩には厳しく指導しますが、いつか分かってくれる日が来ると信じています。




お問合
わせ