池辺 淳一
池辺淳一は、1998年9月に入社。家から近く通勤しやすいという理由でこの仕事を選んだが、今ではアルファメックの中核を担うめっき技術者の一人だ。 担当業務は、手動ラインでの無電解ニッケルめっき。
仕事において常に意識しているのは、「より良い物を客先へ納め、品質に満足してもらうこと」。 池辺は、担当している鍍金種の組み合わせや段取りを自ら考え、作業性と生産性の両立を追求してきた。 「1分1個でも生産性が上がった」と実感できた瞬間に、ものづくりの達成感を強く感じるという。
中堅時代には、現場を任される中で膜厚不足や外観不良といった失敗も経験している。 しかしその経験を「失敗は成功のもと」と捉え、原因を突き詰め、改善を積み重ねてきた。 その積み重ねが、今の安定した品質と判断力につながっている。
現在は、無電解ニッケルめっきの中でも特に難易度が高いとされる、 無電解ニッケル・りん/PTFE複合めっき、無電解ニッケル・りん/BN複合めっきを主に担当している。取り扱い商品は多岐にわたるが、メインはガスバルブ。ガスバルブはオイルレスであることが求められる。そこで、摺動性の高いPTFEやBNを組み込んだめっき被膜が求められる。 浴中に微粒子を均一に共析させるためには、液管理・攪拌・条件設定すべてに高い技術力が求められる。 その難しいめっきで、何年にもわたり不良品を流出させていない事実が、池辺の技術力を物語っている。
この品質を守る力があるからこそ、アルファメックは顧客からの信頼を積み重ねてきた。 また、電気めっき技能士1級を社内で誰よりも早く取得したアカデミックな一面も持ち合わせている。 後に多くの社員が挑戦し、その試験の難易度を知ったことで、改めて池辺の凄さを実感することになった。
性格は「せっかち」だが、その分、現場では判断が早く、無駄がない。 趣味は、西国三十三所や四国八十八カ所巡り。仕事とは対照的に、旅先で寺を巡りながら静かな時間を楽しんでいる。
会社については、訓練校や資格取得に積極的に参加させてくれる点を大きな魅力だと語る。 創業100周年を迎えた企業の一員として、その節目に携われたことを誇りに感じている。





































