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テレビドラマの未来

私の趣味はハッキリ言って「コンテンツを消費し、他者と感想を共有すること」です。簡単な言葉で言うと、ドラマを観た感想を友達とおしゃべりすることなんですが、コロナの影響で大きな問題が発生しました。

リアルタイム性が失われてしまった

「今何のドラマ観てます?」

オンエア中の連続ドラマであれば選択肢は10個程度なので、どんな球が返ってきても打ち返す自信があったのですが、コロナ禍でサブスクリプション動画配信サービスが台頭した結果、海外ドラマを観始める人が続出した結果、私もそうなんですがオンエアのテレビドラマを観てる人が減ってしまったんです。

「ああ、今Amazonプライムの〇〇観てる!」

もちろん話題作といわれているものがあるので、同じサービスを購読していれば被る可能性も高いのですが、昔ほど世間話の一環としてドラマの話が出来なくなりました。

海外ドラマの一気見は安心感で成り立っている

オンエアされているドラマは、筋書きが分からないものと、原作があるものとに分かれますが、原作が面白いのに演技や演出次第で駄作になるドラマも多いため、期待値と満足度のバランスが悪いパターンがあり、それを腐すことや、褒めることが自分の時間を賭して情報収集しているというスリルと相まってエンターテイメント化していたわけです。

しかしながら、サブスクリプションで視聴できる海外ドラマは何シーズンも放映されている人気作ばかりで、基本的に外れが無く適当に観始めたはずが、ドはまりし過ぎてしまい、それが生活の一部になりつつあります。

ブラックリスト(現在視聴中)

https://www.netflix.com/jp/title/70281312

ネットフリックスの凄い所は、マッチング率をAIが計算して最適なドラマを提案してくるところです。それでマッチングしたため、7年も前のドラマを観始めたのですが、ハマってしまい、結局休憩中や家族が寝た後などプライベートな時間を削って視聴しています。自分はクライムサスペンスが大好きなようです。

地上波のドラマは企業のいいなりを止めた方が生き残れる

前回鬼滅の刃について書いた時にもお話したのですが、人々がコンテンツを消費する要因の一つとして、「失敗しないこと」が大きくかかわっていると言えます。お金を出して観るわけですから、消費者が賢くなっていると言えます。

テレビドラマは、以下の弱点が露呈してきたと言えます。

  • 放映時間にテレビの前にいなければならない
  • CMを観なければならない
  • 面白いかどうか分からない

良い点としては

  • 視聴料が原則無料(NHK、CS、ケーブルテレビは除く)
  • 最新の情報が得られる
  • 先が分からないワクワク感がある

まだかなりの人がテレビを当たり前のように視聴し続けているので、じり貧ですがこの状況を続けるという選択肢もあります。テレビドラマは、ヒットを生めばDVD化など有料コンテンツとしてお金を生み続けることも出来るため、世間のリアクションを探る場として残り続けるはずですが、企業広告としての価値は下がっていく一方でしょう。

ですが、テレビが企業広告のために存在している以上、めちゃくちゃ流行の最先端を行ってる20代美男美女が出てくるドラマなのに、見たことないメーカーのスマートフォンを持っていてそれが大写しになったり、出てくる乗用車もお守りのシールが貼ってたりダッシュボードの上にぬいぐるみが置いてるような演出が無く常に洗車された新車だったり、物凄い身体をジムで鍛えている主人公の男性が、風呂上がりに必ず冷蔵庫から缶ビールを取り出して飲んだり、超高級ジュエリーを日替わりで付け替える美人秘書なんてもうどれも違和感が半端ないんです。

未来の展望

5Gが一般に普及した後の話ですが、ドラマのオンライン視聴がスマートフォンの普及率に相まって広がっていくことが予想されます。

そのころになると、上で述べたようにテレビドラマが生き残れる可能性は低いと考えられます。

テレビドラマは、私の予想ですが、第1話~第3話ぐらいまでの冒頭の部分だけ何度も繰り返し放送されるようになると思います。そして、続きは各テレビ局が契約しているオンライン動画配信サイトで有料で見てくれという流れです。

無料でCMを流すという方法は必ず取られるはずですが、CMが入らないドラマの方が自由度が高く、面白いものが撮れる可能性が高くなるでしょう。有名な俳優や演出家を高いギャラで呼び込むことが出来る予算は、企業が絡まないと難しいでしょうが、一度ヒットすればその資金を次に回す方法で勝ち組と負け組が分かりやすく分かれていくのではないでしょうか。

それこそ、企業は独自にYouTubeなどを使ってPRしたい商品を使ったロングバージョンのCMをドラマ仕立てで作っていく機会が今よりもっと増えるでしょうし、企業間コラボも予算の関係で増え続けていくと思います。

一般市民からお金を巻き上げる仕組みが変わるだけで、そこに知恵を絞らず変化していかないと、潰れると思います。

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