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都市封鎖はゴールデンウィークを抱き込むのが妥当か

今年のゴールデンウィーク、カレンダー通りだと5月2日から6日の5連休ですが、4月29日から繋げて8連休、さらに10日まで繋げて12連休、もう少し欲張って4月25日から繋げると16連休という、新型コロナウイルス対策をするにはここしかないという日付が近づいてきています。

そもそも新型コロナウイルスの潜伏期間が最長約14日間というところから隔離される期間が14日間と定められているわけですが、カレンダー通りに休めない業種の売上をどうすべきかまとめ切れぬままタイムリミットが近づこうとしています。

どうしても無症状無自覚の保菌した健康な方がウイルスを拡散させてしまう性質上、完全にウイルス感染拡大を防ぐことは最早不可能ですので、一刻も早い治療薬とワクチンの登場を、医療崩壊が起こらないように社会をコントロールしながら待つしかないというのが、どうやら多くの専門家が考えている結論の様です。

我々製造業に関して言えば、ニュースにある通り「自動車関連」と「中国関連」は真っ先に影響が出始めています。自動車関連で言えば、ラインストップが半月あると、半月分の注文が後回しになるということですから、稼働率は約半分になります。また、中国関連というのは、中国にエンドユーザがあるのではなく、中国から部品を仕入れて加工ないし組み立てを行っている関連の業種が該当します。中国では、既に14日間ルールが徹底されていて、同じ国内での渡航であっても、別都市へ移動した際は14日間隔離され、戻った時も14日間隔離されるため、移動して戻って来て通常の日常へ戻るのに30日間かかることになります。これが中国から物が入って来ることに大いに影響しているそうです。

さらに先々で言えば、重要消費地である欧米地域がオーバーシュート&ロックアウト状態ですので、消費の低迷どころか消費がストップしています。この点、次の注文が来なくなるというのが5月以降でなんとなく聞こえてくる噂としてあります。

リーマンショックの時との違いは、経済学者曰く、サブプライムローン破綻による個人投資家の消費が低迷したことに関係しているわけではないので、治療薬とワクチンが揃えば経済活動が動き始めることは間違いないのですが、時期が未定であるというのが深刻な問題です。

治療薬として期待されているアビガンの臨床試験結果が初夏に判明するとか言われていますが、本当に効果があるか、限定的なのか、安全なのかが確認出来ていない為、来月から直ぐに使えるとかは思わない方が良いかもしれません。

ワクチンに関しては、通常開発から使用可能になるまで最短で18カ月間かかると言われていて、これだと来年のオリンピックもギリギリ間に合うかどうかといった状況です。

医療崩壊という言葉が現実味を帯びてきていますが、有名人だけでなく身近な方が感染してお亡くなりになることを考えると、特別自分の欲望を満たす事に躍起にならず我慢すべき時期が来たと自然に思えてきています。

「こんな時期だから知り合いの店を応援したい」

これについては賛否両論あると思いますが、そのお知り合いの店で感染者が出ると、そのお店の名前に「新型コロナ感染」という嫌なキャッチコピーが付いてしまうということを考えたほうが良いかなと思います。

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