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自由研究を考える
今、自由研究をお父さんに「手伝って」もらうお子さんの比率ってどのぐらいなのでしょうか。お父さん方の苦労、考察してみました。
あくまでも私の想像すが、「子供っぽい好奇心」から生み出された、「何気ない日常の疑問」を、「大人をうならせる着眼点」で、「子どもの手によって」まとめ上げることが学校側から求められているのではないでしょうか。
子どもっぽい好奇心
これは、案外子どもたちと毎日コミュニケーションを取ってさえいれば、子どもたちの「これなんで?」に「じゃあ確かめてみる?」と答えてあげればいいだけで、ちびまる子ちゃんに出てくるヒロシの様に「めんどくせぇこと言ってんじゃねえよ。」と一蹴し続けて子どもの好奇心を折ることさえしなければ、色んな企画が生まれると思います。
何気ない日常の疑問
大人からすれば学校で習ったことがあることを、結論だけ説明するのは簡単ですが、掘り下げて原理原則まで説明するのは実は専門家でないと難しいのです。ただ、調べても徒労に終わることを、いかに子どもたちの好奇心を折らずにやんわりと伝えて、有益な疑問、答えの導きやすい疑問に誘導できるかがお父さんたちのコーチング技量にかかっているわけです。
大人をうならせる着眼点
これが一番難しいと言っても過言ではありません。なぜなら、監修が大人だったら、自分がうなるものを企画として挙げないといけないからです。子どもの意味不明な思いつきに、ある程度付き合う根気が必要かもしれません。
子どもの手によって
ここは、普段から「パパやって」みたいな親子関係を作っていると苦労すると思いますが、自分の手でやらないと意味がないと諭すのも重要な点です。もちろん、子どもがやったように偽装することもできます。例えば、あまりにもスマートに結論に至らない様に、あえて失敗を入れておくというテクニック。思考の行程が見える様にすることが大事です。そして、完成物は出来るだけ子どもの手書きにしましょう。模造紙を教室の後ろに貼り付けるだけでインパクトがありますから。レポート用紙10枚より、模造紙1枚の方が意義があります。
子どものころ、工作と自由研究はお父さん、書道と読書感想文はお母さん、自分は問題集をやるだけという友人がいました。今どこで何をしているか知りません。
私は自由研究を自分の手でやりたいと思い、夏休み最後の日に図書館へ行きました。
どうやって作ったか未だに覚えていませんが、「塩」について調べて、それを模造紙にまとめました。ほぼ半日かかってやっつけ仕事で作りました。しかしながら学校へもっていくと、自由研究をやった生徒がほとんどおらず、模造紙に書いた私の「塩」に関するレポートは冬休みまで教室の後ろに貼り続けられました。「塩」について書かれた模造紙が張り続けられた教室のシュールさを思い出すと笑いがこみ上げてきます。母も、授業参観の時に「あんたの塩のやつ、まだ貼ってたで(笑)」と言ってたのを覚えています。
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