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ボケろメロス
走れメロスは60年以上中学生向け国語の教科書に掲載されているそうです。誰もが通った文学だからこそ、あらすじをスラスラと説明できるかと思ったら、それはまた別なようでした。
走れメロスのあらすじ
「メロスが、街で悪い王様にはむかって、処刑されそうになるが、友人を身代わりにして妹の結婚式に出て、ギリギリ戻って来て処刑されようとしたら、許される話。」
と宴席で私は説明しました。
すると、それを聞いていた一人がこう切り返しました。
「え?ハム買っただけで?」
私「いや、歯向かったって相当なもんやと思うで。ギリシャ神話の時代に。」
「え、でも街でハム買っただけやろ?」
私「いや、街で一番偉い王様に歯向かったわけやから、ダメやろ。」
「いやいや、王様もいくら何でも邪知暴虐過ぎん?」
私「いやお前ほんまは知ってて言うてるやろ笑笑笑」
改めて読み返して一言
現在、版権の切れた走れメロスは青空文庫から無料で読むことが出来ます。それで読み返してみて意外なことに気が付きました。
これは、最後の部分です。
群衆の中からも、歔欷きょきの声が聞えた。暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。
「おまえらの望みは叶かなったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」
どっと群衆の間に、歓声が起った。
「万歳、王様万歳。」
ひとりの少女が、緋ひのマントをメロスに捧げた。メロスは、まごついた。佳き友は、気をきかせて教えてやった。
「メロス、君は、まっぱだかじゃないか。早くそのマントを着るがいい。この可愛い娘さんは、メロスの裸体を、皆に見られるのが、たまらなく口惜しいのだ。」
勇者は、ひどく赤面した。
私はこれを見て、こう思いました。
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