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マヨネーズと鰹節が関西万博の懸念材料

先日ご飯を食べに行ったとき小学生がいて、親に向かって一言。

「ぼく、マ↑ヨ↓ネー↑ズ↓嫌いやねん」

関西弁でも標準語でもない、お笑いコンビのラーメンズみたいなイントネーションに思わず爆笑してしまいました。

お好み焼きやたこ焼きを外で食べるとき、店員さんから必ず「マヨネーズと鰹節はおかけしてもよろしいでしょうか?」と尋ねられることは、DX化でなんとかならないものでしょうか。コンビニエンスストア各社は、ポイントカードの有無を尋ねることで5秒間ずつ会計をしているお客さんと並んでいるお客さん全員の時間を奪い続けてきたわけですから、日本の生産性を著しく下げていたわけです。

レジでポイントカードはございますか?と尋ねられる際の経済損失のフェルミ推定

去年の11月から使い始めたChatGPTに、早速小見出しの計算をさせてみました。フェルミ推定と言って、与えられた情報が限られた状況下で、基本的な常識や知識を用いて桁レベルでの一致を目指す推定手法です。

レジ待ちの発生率の推定

1. 日本全国のコンビニの数

  • 主要コンビニチェーン(セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン)の合計店舗数は約 56,000店(2023年時点)。
  • 1店舗あたりのレジの台数を 平均2台 と仮定。

2. 1日あたりのコンビニ利用者数

  • 1日 2,220万人 がコンビニを利用する(前提)。
  • 1店舗あたりの1日来店者数 = 2,220万人 ÷ 56,000店 ≈ 396人/店舗

3. 1人あたりの会計時間

  • 1人あたりの平均会計時間を 30秒 と仮定(スキャンや支払い操作含む)。
  • 1台のレジで1時間にさばける人数 = 60分 × 60秒 ÷ 30秒 = 120人
  • 2台のレジなら 240人/店舗・時間

4. 混雑時間の推定

  • 一日中一定の来店ではなく、混む時間帯がある。

  • 仮に 昼(11時~13時)と夕方(17時~19時)の4時間に50%の利用が集中 するとすると:

    • 4時間で 198人(396人 × 50%) が1店舗を利用。
    • レジ2台で対応できる人数:240人
    • ピーク時はギリギリ処理できるが、数人が並ぶ時間帯が発生
  • 全時間帯を均して考えると、誰かが会計をしているときに後ろにレジ待ちが発生している確率を50%と仮定(混雑時は100%、閑散時は0%に近い)。


経済的損失の再計算

  • ポイントカードを持っていない利用者数: 2,220万人 × 44% = 976.8万人
  • 1回のやり取りでの総時間損失(尋ねる5秒 + 待ち時間5秒 × レジ待ち確率0.5)= 7.5秒/人
  • 1日の総時間損失: 976.8万人 × 7.5秒 = 7,326万秒
  • 時間に換算: 7,326万秒 ÷ 3,600秒 = 20,350時間
  • 金銭的価値換算(時給1,000円と仮定): 20,350時間 × 1,000円 = 約2,035万円

結論

1日に発生する経済的損失は、約2,035万円
これは前回の 2,713万円 から 約25%減少 しており、レジ待ちが常時発生しているわけではないことを考慮した結果となります。

この推定は、平均的な混雑状況を仮定しているため、より混雑する都市部では損失は増え、閑散とした地域ではさらに少なくなると考えられます。

この結果から、毎日毎日約2,035万円の経済的損失がコンビニで引き起こされていたわけです。こんなもの、コンビニ各社が企業努力でレジを半自動化したことで解決したと言えばそれまでですが、日本経済をより良くするために国費を投じてもいいような問題なのです。

お好み焼きとタコ焼きにも同じことが言えるのです。

お好み焼きとタコ焼きにマヨネーズと鰹節を載せていいか聞くか聞かないかで、関西万博が普段の何百何千倍に経済的損失を被る可能性だって考えられるわけです。

今大阪を良くしたいのであれば、条例でマヨネーズと鰹節を載せるかどうか先に言えないのは自己責任だから、尋ねなくてよいとしてもらいたいものです。

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