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電話と既読がつくLINEの類似点
ホリエモン氏が「多動力」という著書の出版にあわせて世間に発信したメッセージが、「電話をかけてくる人と仕事をするな」で、賛否両論世間を賑わせています。
ホリエモン氏の意見としては以下のことが述べられていました。
- 電話は人の時間を奪う
- 電話に出ないキャラに徹している
- スケジュールの調整や、ちょっとした打合せや連絡なんて面と向かったミーティングや電話という同期通信でやる必要はない
- メールやLINE、メッセンジャーなどの非同期通信で充分
- 人の時間を使うなら、しっかりと対価を払うべきだ
- 「多動力」を発揮するためには、「自分の時間」を取り戻すことがなにより大切だ
東洋経済ONLINE「堀江貴文氏『電話してくる人とは仕事するな」より引用
http://toyokeizai.net/articles/-/174408
この意見に、賛否両論が出るのは当たり前だと思うのですが、物理的に可能な人たちとそうでない人たちがいると思うのです。
物理的に可能な人というのは、常にスマホ・タブレット・PCなどのデジタルなものが手元にあって、即時対応出来る人のことを指します。この環境にあって、「電話じゃなきゃ伝わらないことがある。」「失礼にあたる。」と言い続けていく人は他の方が方々で意見を発している通り、今後成果面で差を付けられてしまうでしょう。特にライフワークバランスと叫ばれるこのご時世、日中を有効利用できない人は戦線離脱させられていくかもしれません。
ただ、ホリエモン氏が語る「同期通信」と「非同期通信」に関していうと、電話とLINEやメッセンジャーはその中間に位置する存在ではないでしょうか。電話を掛ける人と同じで、直ぐに返事が欲しい場合に「既読」がつく分、読んだこと自体が同期されてしまうので、まるで将棋のタイマーみたいな感じで次の一手までの時間の長さで印象がガラッと変わってしまいますよね。あと、その印象を気にするあまり納得できる一手が打てない場合もよくあります。非同期通信の性格上、昔打った文章が言質としてずっと存在し続けることも便利な反面電話とは違うところです。言った言わないが通用しない世界です。
結局、ホリエモン氏の推奨するメール・LINE・メッセンジャーなどの非同期通信はめちゃくちゃ頭を使うんです。相手の返信が来るまで相手の感触が掴めないので、文章を書く段階で準備や思考力が試されるからです。ここに既読システムのタイマー要素が加わるのですから、電話に頼ってきた世代からすれば恐ろしい時代がやって来たと思うことでしょう。
自分から何かを発信する時ぐらいは、しっかり準備してメールにしろ電話にしろやって、極力相手の時間を奪ないようにしなければいけませんね。
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