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煽り運転であおりを喰らったガラケー


少し前に世間を騒がせた、煽り運転のニュース、覚えていますでしょうか。あの時、ネットニュースを中心に叩かれていたのはもちろんあの煽り運転の悪質さだったのですが、それと同時にあるキーワードがたびたび登場していたのをご存知でしょうか。

2019年流行語大賞「ガラケー女」!?

煽り運転の末高速道路上で自動車を停止させ、窓ガラスが開いた所で5発殴っていた横で、同乗者の女性がその状況を撮影していたのです。その時に使用していたのが、今時珍しいガラケーだったので、行動の異常さと相まって「ガラケー女」と揶揄されるようになりました。

別にガラケーには何の罪もない

このニュースで気になった点は、ガラケー=アウトロー的な図式にどうも世の中持っていきたがっているんじゃないかと感じたことです。というのも、2018年でガラケーをメインで使用していた人の割合は二割弱いたそうで、いまだ根強い人気があるのだなと感じさせられます。

世間のガラケーに対するイメージは、「時代遅れ」だそうです。しかし最新機種には実はAndroid OSが組込まれていて、スマホと同じことがあのテンキーが付いた機体で出来るようで、あの煽り運転の被疑者も各地のグルメをSNSに写真付きで載せていたことが報じられています。

報道各社の通信キャリアへの配慮か

3G回線を終了させ、来る5G時代に照準を合わせていきたい状況プラス、データ通信料収入が跳ね上がるスマホに乗り換えさせることは通信キャリアにとって待ったなしの状況であるので、世論を「ガラケーは時代遅れ」としたい気持ちが、報道各社の通信キャリアへの配慮を感じさせます。配慮と言うか依怙贔屓(えこひいき)ですね。

ちなみに、忖度と依怙贔屓は違うと思います。テレビでよく使われている忖度は、まさに特定の個人や団体へ利益誘導するために行う行為という意味ですが、実際は、相手の気持ちをおしはかる、です。相手の気持ちをおしはかった結果、利益誘導するか、しないかを決められる立場である人が、世の中のバランスを考えて行動することが本当の忖度であると思いますが、こうやって使い方を間違えて単語が暴走すると意味が変わってしまうと危惧しています。

今後のガラケー女

ガラケーだけじゃありません。〇〇女と、少し前に流行したものに女をつけるだけで物凄い時代遅れ感を演出し、もうすぐしたら「平成感」という言葉と共に、自分が真正面から生きて来た時代が既に時代遅れの象徴の単語として使われるようになると思うと寂しい限りです。

〇〇女の例

  • 自撮り棒女
  • ミュール女
  • ニーハイブーツ女
  • カラータイツ女

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