電気の勉強は命がけ

社会人になってから5年間、会社指定の学生向けドミトリーに住ませて頂いていました。個室ですが、風呂、トイレ、洗濯機、食堂、炊事場が共有でした。

生まれて初めての下宿生活。和気あいあいと寮生同士の共同生活があるのかと思いましたが、ほぼゼロで、無邪気にはしゃぐ大学生に苛立ちしか持てなかった心の狭さを悔いる5年間でした。

そんな寮生活の中で一度、死ぬかもしれない事故に巻き込まれかけたことがありました。

普段枕元にスマホを充電しながら置いて寝ていましたが、その日は二股に分かれた充電コードを使って、スマホとタブレットを両方充電して眠りにつきました。

15分ぐらいした時です。

人間不思議なものですが、そろそろ寝落ちする寸前だったとは思いますが、鼻腔に嗅いだことのないような焦げ臭さを感じ取り、何事かは把握出来ないものの、ベッドの上で飛び撥ねるようにして起きたところ、充電用のACアダプターから白煙が上がっていました。

先日浅草キッドを観た時、師匠の最後が寝たばこだったのでその事を不意に思い出したのですが、酒が入っていたり眠りがもう少し深かったらこの世にいなかったかもしれませんし、同じ寮に生活していた同僚や疎んでいた大学生たちも死なせてしまっていたかもしれないと思うとゾッとしました。

それで調べると、定格電流を超えるとそういった発火トラブルが起こるということが分かり、充電器や電源タップを購入する時は、充電する対象に何ワット流すか考えて買わないといけないということを勉強出来ました。