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GPSタグを入れた財布を落としてしまった件
結論から申し上げますと、財布は帰ってきませんでした。
この話は、失敗から何かを得て貰えればという切なる思いから記事にさせてもらっています。
財布を落とした顛末
私は、①現金を入れた財布と、②小銭を入れた財布と、③カードを入れた財布の3つを鞄に入れて持ち歩いています。これには理由があって、亡くなった先代(私の祖父)からの教えで、「現金と免許証は別けて持ち歩け。免許証は返ってくるが、現金は返ってこないから。」と言われていたからです。
今回不幸中の幸いは、落としたのが①の財布だったことです。免許証、保険証、クレジットカード、会員証、銀行のキャッシュカード、会社のセキュリティカードなど失くしたら手続きが大変なものが全て入っていた③だったら、膨大な手続きに係る時間を奪われるというダメージを食らっているところでした。
①の財布には、現金とレシートとGPSタグ(Apple社のAirTag)を入れていました。ある朝、リュックサックに入れていたところ、そこからするっと滑り落ちてしまいました。
Amazon(https://amzn.asia/d/74JaHuq)で3000円くらいで買いました↑
このタイプのポーチで、非常に滑らかな材質のため引っ掛かりが無く、リュックを片方の肩で背負った時に傾けてしまい落してしまいました。
その状態で自宅を出発し、会社に到着して、財布を出そうとしたところないことに気が付き早々にGPSタグの位置をiPhoneの探すというアプリで確認したところマンションの敷地内にあったので、恐らく自宅の部屋の中でカバンから落としたんだろうと思い放置していました。
ところが夕方帰宅して部屋をひっくり返して捜索しましたが、全く見当たりません。
その時、冷や汗だけで脱水症状を軽く起こしたのではと思うぐらい服がビショビショになりました。
直ぐに管理人室に行き、落とし物が無いかどうかと、届いていたら連絡が欲しいと言って、その後異業種交流会に行くのに現金がないため妻から借りて家を出ました。
東成警察署へ
翌朝、会社から最寄りの警察署に駆け込んだ私。
財布の中身、特徴、現状を遺失物届に書き込んで神に祈る気持ちでお願いしました。
「中にGPSタグがあって場所も分かるんですが、警察の方が捜索してくれるということは・・」
警「・・・ないですね。あくまでも届いた場合にお知らせいたします。」
「そうですか・・・」
そんな折、私の横に何かを拾ったというご老人(女性の方)がやって来て届け出をされていました。
警「では、差し支えなければ持ち主の方からの謝礼を受け取れますのでご連絡先をお願いします。」
ご婦人「いやそんな、お礼なんか私貰いに来るだけでも家から出るの大変ですから、結構ですよ。そんな、交通系カードみたいなもん、入ってても1割とか大したことないし・・・」
警「ですが、3か月経っても持ち主が現れない場合は拾われた貴女の物になりますが、それでも辞退されるということでよろしいでしょうか?」
ご婦人「えぇ!?」
もう、テレビショッピングの比じゃないぐらいのリアクション。めちゃくちゃ潔く連絡先書いてらっしゃいました。
他にも、自分で命を絶とうとした方のご家族の方が迎えに来ていて、こんな説明を横でしていました。
警「私たち、部屋に踏み込んだ際に現場で自らやらかそうとしていた息子さんに対して、言葉を選ばず言いますと『そんなんじゃ無理やぞ』、こう言ったわけです。お母さん安心なさってください。」
「あ、はあ。ご迷惑をおかけしました。」
そんな非日常がある場所、東成警察署。
動き出した私の財布
翌日まで動きが無かった私の財布は、翌々日の朝から突如動き出しました。
探すアプリで移動するたびに位置が表示されるので、見ていると次のような移動の軌跡を残しながら私の財布は遠ざかっていきます。
私のマンション → ①別のマンション → ②近くのコーナン → ③近くの雑居ビル(おそらく勤務先) → ④十三駅 → ⑤イオン → ⑥産婦人科 → ⑦近所の路上(ここで信号が途絶える)
相談した知人からも散々言われたんですが、現金しか入れていない財布とは言えマンション内で監視カメラがあるかもしれないところでネコババされた上に、これだけ生活圏が把握できる相手だったら追って回収できるんじゃないのと。ですが、私はこの拾われた方が産婦人科に入ったところを見て気が変わりました。
もし、財布の持ち主としてこの方を追い詰めて、不幸なことになってしまったら一生嫌な気持ちになるなと。
高々○○万円で一人の命に影響を与えて何になるんだと…。
恐らく、幸運にも拾ってしまった方は財布の中に現金以外にGPSタグが入っていることに気付いて最終的に電池を外すかゴミ箱に捨てたかしたと思います。
そこから、誰かが追いかけてくるんじゃないかとかそういう風に考えて不安に思っているかもしれません。
もし、このブログを読んだら私は死ぬほどお金を返して欲しいとは思っているけど、追いかけもしないし追い詰めもしないと約束すると思ってください。そのお金で、どうか日本のメーカーが作って販売している軟鉄鍛造アイアンのセットをご主人に買ってください・・・。
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