ドラマが面白いか面白くないかはターゲットが決める

今観ている陸王というドラマについて書かせて頂きます。

陸王とは、老舗足袋メーカーのこはぜ屋が100年の伝統で培われた縫製技術と、新素材シルクレイを組み合わせることでミッドフット走法という脚への負担が少ない理想的なフォームが身に付くランニングシューズのことです。これをめぐって、ケガで悩まされる竹内涼真さんが演じるランナーの再起や、ライバル会社の妨害工作、会社存亡の危機、親子のわだかまり、会社買収、銀行の理屈など、色んな要素が詰まっていて非常に面白い話で、原作の陸王はずっと売れ続けている池井戸潤さんの人気小説です。

しかし、私の周りであまり評判が良くないんです。

私の中では、ターゲットの絞り方が不味いと思います。

日曜日の夜9時という、サラリーマンゴールデンタイムに、半沢直樹という金字塔を作り上げたにも関わらず、今回のターゲットは一体誰?と思わせる場面が沢山あります。

• 挿入歌のジュピターと糸を歌うリトルグリーモンスターは、10代に絶大なる支持を受けるボーカルユニット（おっさんからしたらそんなに興味ない）
• 山崎賢人演じる宮沢大地の妹役に、君の名はのヒロイン、宮水三葉役を演じた上白石萌音さんが！！（おっさんは知らん）
• マラソンランナーとしての苦悩を演じる、元仮面ライダードライブ役、さわやかイケメン注目度急上昇中の竹内涼真さんも出演中！（おっさんは、同年代のおっさんが活躍するドラマが観たい）
• こはぜ屋の縫製部門をしきるご意見番は、あの、団塊の世代から熱いまなざしを集める阿川佐和子さん！（ここでやっとおっさんに照準を当ててきた！）
• 陸王の開発で苦戦している時、受注見込が無い中残業を強いられて、残業代が支払えないと社員に頭を下げ、銀行にけちょんけちょんに言われる野口英世そっくりの役所広司さん（世の中のサラリーマンが今一番敏感な話題で、共感出来たらダメなやつ）

私の持論ですが、家族全員で楽しめるドラマなんて目指さない方がいいんですよ。分かって欲しいのが、10代のお子さんたちは父親と一緒にドラマを観ないようにするんです。共通の話題を持つのが嫌なので。おっさんからしたら寂しいんですが、それも娘さんや息子さんの成長であり、通過儀礼だと思ってください。

昼ドラは、お母さんたちが観るもので、子どもも旦那も観ちゃダメだし、日曜日の夜のドラマはお父さん以外観ちゃダメ。平日の早い時間のドラマは学生が観るためのもので、お父さんは話題作りのために興味ないのに観るのは禁止です。

以上