企業理念を曲げると失敗する

お店の予約をする時、ほとんどの人が食〇ログを利用されると思います。いや、私はR〇ttyだとか、一休〇comだとか、元祖グルメサイトのぐ〇なびだとか、色んな方がいらっしゃるとは思いますが、統計的に一番利用されているところを題材にお話させて頂きます。

先日、とある飲食店オーナーが告発的な文章をTwitterに挙げ波紋を拡げておりました。内容は点数を買えるとかいうお話ですが、信ぴょう性はネットなのでともかくとして、私は色んなことを考えてしまいました。

食べ〇グの素晴らしいところ

• 高い検索性と情報量の多さ（業界断トツ一位）
• アプリの使いやすさ
• 点数というわかり易い基準

元はと言えば、基本無料掲載で、ユーザーの口コミという飲食店の評価として最も重要な要素を、インターネットの中で一般化したところが魅力で、そこに信頼性が生まれて来たわけですから、他のサイトよりも敷居が低く掲載量も断トツで多いのです。そうすると、ユーザー数が断トツで増える為、使い勝手もどんどん進歩していって、無くてはならないプラットフォーム的な役割を果たすようになり、逆に言えば食べ〇グに載っていないということは店がこの世に存在しないぐらいの扱いになってしまっているとも言えてしまうような状況を作った凄い存在であります。

食べロ〇の改善して欲しいところ

• 無料掲載と有料掲載に格差がある

宣伝広告費を貰った上で掲載してきた今までのグルメサイトと一線を画していたところを、載ってから有料オプションを提示するという、集客力を人質に取られてしまっている状態なのが、今回の様な問題の根底にあると思います。

掲載基本無料のサイトは、我々の様な中小企業をターゲットにした情報サイト、例えばInde〇dなど大手求人広告サイトがありますが、あそこにしたって、有料オプションを選ばなければ本当にただ載せられているだけで、検索しても企業名で探さないとほぼ出てきません。

• 点数の付け方

【味の良さ】【コスト】【店内の雰囲気・接客】【利便性・立地】など、色んな要素が飲食店の点数としてあると思うのですが、星の数で勝敗が決まります。もちろん各コメントを読めば、その点数にした理由がきっちり書かれている場合もあるので、よほど余裕があれば読んでいくことが出来ます。ただし、まず点数ありきで低すぎると見ようともされません。

各項目で点数を付けて、それぞれの項目で並び替え出来るようにすれば、店の雰囲気なんてどうでもよくて旨くて安ければそれでいいという方と、採算度外視でデートコースとして店内の雰囲気や立地を重要視する人もいると思います。

もちろん、味の良さは大前提として。

なので、味の良さを評点として目立つところに載せて、それ以外の項目を補完する形で載せればいいと思うのですが。

• 本当なら存在するはずの☆★★★★のお店を検索できるようにして欲しい

世界中の人が味覚を同じにしないでしょうが、例えばぼったくりバーとかで低評価レビューが立て続けば、星一つのお店が出てきてもおかしくない。☆一つのお店をレビューするブログやYoutubeのプログラムを見てみたい。しかし、星の数だけで検索することが出来ません。

結局ユーザー目線から乖離し始めている

雑誌のレビュー記事で、家電を買って痛烈に批評するというものが、読者の支持を得るのと反対に、取り上げられてマイナス評価を付けられた企業から大反発を食らい、結果として記事の掲載が終了してしまったり、場合によってはお金で記事が書かれるようになってしまったりというのはよく聞くお話です。

理想形は、やはりユーザーの忌憚ない意見をそのまま反映できるポータルサイトのまま運営していくことです。そして、ユーザーの評価を歪めない形での緩いか金制度を設けて行くことが肝要ではないでしょうか。短期的な利益や急成長を求められるのが企業の宿命ではありますが、そこに成り立ちの重要な部分が欠落した形で、利益追求が推し進められると、理念に共感してきたユーザーを失うことに繋がりかねないのです。

食べ〇グのユーザーが、レビューを書き込むユーザーから、書き込まれる店側に移ったと錯覚した時点で、食べ〇グの成長は終わったのかもしれません。