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喫茶店のマスターがもつ味覚と知識

こんなことを聞きました。

『行ったことのない街で美味しい店を探したい時喫茶店に入ってみてください。そこのマスターに聞けば、きっと美味しい店を教えてくれます。』

え!?どうして!?喫茶店とグルメの接点が見つからない。とその時思ったのですが、後から考えてみると合点がいく話が多く、色んな要素を含んだ深い話だなと思うようになりました。

考察その1 喫茶店は人の集まるところにあり

喫茶店は乱立しても意味がありませんが、その街のどこかに必ずあります。そして、そこが人の流れに竿を立てているような存在でもあります。

飲食店が立ち並ぶ繁華街にも喫茶店があり、マスターはその街の移ろいを定点観測し、色んな人間模様を見続けているわけです。美味しい店を知っていても可笑しくはありません。

考察その2 珈琲の味わいは繊細

喫茶店に行って、珈琲豆の種類がこれでもかというほど並べられていて、訳も分からずオリジナルブレンドや、アメリカンを選んでしまいがちですが、それぞれの豆の味わいの違いだけでなく、淹れ方によって変わる風味なんかもかなり繊細で、味覚音痴な人が喫茶店のマスターを出来るはずがありません。

嗜好品を扱うからこそ、真剣に味と向き合わなければならないと考えると美味しい店を益々知ってそうな気がしてきます。

考察その3 サイドメニューが何気に美味い

喫茶店と言えども珈琲を飲んで煙草を吸って人と話したり時間を潰したりしているだけでなく、モーニングや軽食を取るのも目的の一つであります。私もひと月に何度か昼食を摂りに行くことがあります。

店によって異なりますが、レストランで食べるほど主張の強くない軽食がどれもみな美味しいと思いませんか。逆に言えば、珈琲だけではなく軽食の美味しさも喫茶店の魅力の大部分を司ると思います。

なので、珈琲の繊細な味わいを邪魔しない料理の知識を持ったマスターの舌が認めている飲食店であれば、美味しくないはずがないわけです。

まとめ

この格言はロジカルに考えたら間違っていないです。皆さん今すぐ食べログで検索するのを止めて、電車を降りたらその街のなるべく古くから続いている喫茶店に行き、支払いの時にそれとなく美味しい店を2つ3つ教えてくれないかと聞いてみましょう。

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