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最近いつCD買いましたか?

昨日、Amazonで買ったCDが2枚送られてきました。CDを買った目的は、”おまけ”のボーナストラックです。iTunesでの配信は通常盤に含まれるトラックしか入っていないので、仕方なく購入しました。結局家に届いた後は、PCに読み込んでiPhoneと同期して終了なんですけど。

嵩張るCDや本を目の前にして、昔は本棚やCDラックが当たり前のようにリビングに置いてあったのに、今じゃ物置や戸棚に隠すように仕舞って、殆ど表に出てくることも無くなってしまったものを見ると、整理整頓をいくら進めようとしても勿体ないから捨てられないし、売っても二束三文にしかならないので家の収納スペースを圧迫しています。

そう考えると改めて、データ配信の便利さを実感させられます。もはや今では、CDをレンタルしてリッピングしてプレイヤーに入れるという動作も不要で、iPhoneの中で操作が完結してしまいます。マンガ本も同じでkindleを利用しているので、容量の制限しかありません。

付加価値をつけてまで売り続けなければならない業界

最初にMP3が出てきたのは今でも思い出しますが約20年ほど前に遡ります。ちょうど部長・島耕作を読んでいた時に、出向先のレコード会社再建に取り組む話の中で、ストリーミング配信が世界を席巻するだろうと予測されていて、いつしかCDは無くなると描かれていました。

実際は、それから20年近く経った今でも売上こそ下がったものの、CDが無くなることは無く、オリコンチャートもいまだに残っています。その要因は誰でも知っているアイドルグループの握手券を抱き合わせた販売手法にあるわけですが、今回私がボーナストラック目当てに買ったCDと同じで、CDでしか手に入らない何かを付加価値として提供することはもはや音楽業界の常識であり、文化になりました。

生まれて初めて買ったCD・レコードはなんですか?

つい最近生まれたばかりの自分の子どもたちが、初めて音楽に興味を持ってCDを買いに行くようになったとき、何を一番初めに手に取るのかなと考えたのですが、多分よっぽどのことが無い限り買わないですね。限られたお小遣いは、全く別の物に遣われることでしょう。Youtubeで聴きたい曲が無料で聴ける時代に、ちょっと聴きたいだけでわざわざCDを買わないですよね。そもそもCDじゃなくてデータをダウンロードして端末に保存してしまうぐらいまでしかいかないでしょうね。

私が生まれて初めて買ったCDは、小学校6年生の頃にウッチャンナンチャンの内村さんがソロで出した青の住人というピアノの弾き語り風のものでした。いまだに何でこれを買ったのかよく分かりませんが、当時ウリナリを観ていて、どうしてもウッチャンを応援したかったんだと思います。当時のCDはいまだに大事に保管しています。

この子どもの”ダサさ”みたいな体験が、一切なくなるのは可哀想ですね。

CDによる販売はあと10年もつか?!

CDを読み込める装置、PCとCDドライブが家庭から消えていく中、今後もCDの需要は0にならないまでも、減衰していくことは必須です。もうちょっとしたら読み込み方が分からない子どもと、やったことが無い親が、古いCD資産を前にして途方に暮れるなんてケースもあるでしょう。

握手券商法も相当叩かれていますが、もうそれしかCD(レコード)業界が生き残る手段はないので、握手したい人が消えたら無くなるでしょうね。

そうなるとレコード大賞も消えてなくなり、海外の楽曲も発売直後に聴けるようになったので、みんなビルボードしか見なくなってオリコンチャートも権威が無くなるのではないでしょうか。

Youtubeに自分の楽曲を簡単に配信出来るので、プロとアマチュアの垣根がなくなり、多様化する音楽シーンが新たな文化を作り上げていく、そんな未来を想像しています。

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