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Apple Watch Ultra第1世代の超長期レビュー
2022年に発売され、12万円という価格で悩みましたが購入して早3年弱、全く買い替える必要性を感じないのがタイトルで紹介したApple Watch Ultra第1世代です。最初突如として登場したUltraシリーズは、トライアスロンや鉄人レースなど過酷な状況下でスポーツを楽しむ人をターゲットにしたタフネスを売りにしていましたが、実は市井の人間が普段使いするために作られたとしか思えないバッテリーの持ちと、堅牢度がこのスマートウォッチの魅力でした。
バッテリーが1.5日以上持つ
公称40時間以上のバッテリー駆動を謳っていますが、要するに起きて活動する約2日間は電池切れを起こさないということが非常に重要な意味を持ちます。
Apple Watchが出てきた際に未来のデバイスとしてもてはやされ、電池の持ちの悪さで脱落して行った背景には、丸1日どころか、夕方にはバッテリーが無くなり使えなくなってしまって、mobile Suicaのタッチ決済が出来ず電車に乗れないので切符を買ったみたいな辛いエピソードが良くネット上で流れていました。
Apple Watchは睡眠中に取り付けて、睡眠スコアとアラーム機能を使うため、朝起きたら既に10~20%電池が減った状態でスタートし、日中通知やエクササイズの計測で電池を消耗してしまうと、夕方から飲みに行ったときにはもう20%程度しかバッテリーが残っていないという状況。さらに、家に帰って充電するのを忘れると、もう次の日は使えないということもしばしば。
ゴルフのGPSアプリなんかを使えば、ハーフで上がってきたときにもう残り数%という状況。
これらのストレスから解放され、最悪充電しなかった翌日も夕方までは使えるというありがたいバッテリータフネスを発揮してくれます。
バッテリーが弱ったら買い替え
私が過去に購入した5,6,7 seriesは、どれも1年ほど使うと最大バッテリー容量が90%近くまで低下してしまいました。24時間持っていたとしても、2.4時間も駆動時間が短くなるといのは致命的で、先述したバッテリーに対する不満がさらにひどくなっていくという状況です。
幸か不幸か、Apple Watchの便利さは合う人にとってはマストアイテム化してしまい、無いと困るのでバッテリーを理由に毎年毎年5~7万円出して買い替えるという何とも勿体ないことをし続けていたことになります。もちろん、フリマアプリで下取りに出せるのでまるまる損することはないのですが、それでも痛い出費です。
それに比べると、3年弱使っていても全くバッテリーに関して不満が出ないUltraは、12万円以上したとはいえ2回買い替えなかったことで完全に元を取ったと言えます。
機能面で見劣りするのか
比較表を作りましたが、そもそも2と3にあって1にない機能で必要なものがないというのが現状です。あったら便利は無くても大丈夫なのです。
機能/スペック | Apple Watch Ultra 1 | Apple Watch Ultra 2 | Apple Watch Ultra 3 | 備考 |
---|---|---|---|---|
チップ | S8 SiP | S9 SiP | S10 SiP | 処理性能と電力効率が向上 |
ディスプレイ輝度 | 2000ニト | 3000ニト | 3000ニト | Ultra 2から引き続き、極めて明るい環境下での視認性を確保 |
主な操作ジェスチャー | – | ダブルタップ | ダブルタップ / 手首フリック | Ultra 3では通知を閉じるなどの操作が追加 |
オンデバイスSiri | × | ○ | ○ | ネットワーク接続なしでSiriの多くの機能を利用可能 |
iPhoneの正確な場所を見つける | 第1世代UWB | 第2世代UWB | 第2世代UWB | より正確なiPhoneの位置特定が可能 |
5G通信 | × | × | ○ | より高速なセルラー通信を実現 |
衛星通信機能 | × | × | ○ | 携帯電波の圏外でも緊急SOSやメッセージ送信が可能 |
高血圧の兆候を通知 | × | × | ○ | 新しい健康管理機能として追加 |
睡眠スコア | × | × | ○ | 睡眠の質を総合的に評価・数値化 |
バッテリー駆動時間(通常使用) | 最大36時間 | 最大36時間 | 最大42時間 | 大幅なバッテリー性能の向上 |
カラーバリエーション | ナチュラルチタニウム | ナチュラルチタニウム | ナチュラル / ブラック | 新色ブラックチタニウムが追加 |
搭載OS(初期) | watchOS 9 | watchOS 10 | watchOS 12 | 新しいデザイン言語や新機能を搭載 |
チップ:電力効率がよくなりバッテリー駆動時間最大42時間に貢献している。これはあり。
ディスプレイ輝度:今も2000ニトでよく見えるしまったく問題ない。そもそも最初に出てきたとき2000ニトで明るい明るい大騒ぎしてたから、その程度でいいんじゃないか。もしくは、明るさを下げて電池の持ち良くした方がいいと私は思います。
主な操作ジェスチャ:よく分からないけど、便利なんだろうと思います。
オンデバイスSiri:そもそもiPhoneであってもSiriが使いづらい。Inteligenceが期待外れだったのでタイマーとかプロ野球の結果を確認するときにしか使い道がない。予定を入れるのも出来るかと思ったけど、誤字が結構多くて日時も聞き間違いがあるので、使えないなという印象。
iPhoneの正確な位置を見つける:よく分からないですが、これは便利そう。
5G通信:腕時計に何をそんな高速な通信が必要なのか不明。ただ、単体でメインに使う人からすると便利なのかもしれないですね。
衛星通信機能:山とか海とかへ行く人は飛びつくでしょうね。
バッテリー駆動時間:36時間から42時間というのは、かなり魅力的ですね。これは今物足りない人にとっていいと思います。
カラーバリエーション:実はこういう外観ポイントが買い替えた人の満足度に直結しますので、絶対必要でしょうね。見た目変わってるだけで中身一緒でも新しくなった意義がありますから。
搭載OS:これは順当に進化していて、新しく出来ることも増えるということで逆になければだめといったところでしょう。
私のおすすめは
今、ノーマルApple Watchを9でも10でも使っていてバッテリーの持ちに不満がある人は、Ultraの1でも十分、あれば2の中古を買ってバンドだけ新品に買い替えて使ってみてください。数年闘えると思います。買い替え時のポイントは、最大バッテリー容量が90%以上残っている点かなと思います。
補足ですが、今までサードパーティー製のバンドをいくつか試してみましたが、確実にAppleストア純正をお勧めします。
私の独断と偏見になりますが、Apple Watchはそもそもオシャレなアイテムではありません。その辺の大学生もSEシリーズであれば買って付けられるし、ここで紹介しているUltraも12万円以上する高額商品ですが、中古で買ってもめちゃくちゃ傷つきにくいので綺麗な筐体が残っているし、バッテリーも劣化しないので安く手に入れることが出来る為、ラグジュアリーなアイテムではありません。そこに、サードパーティー製の装飾がされたバンドを取り付けたとしても、時計でおしゃれをするというベクトルがズレているので、それだったらいっそ少し高いけど、Apple純正のバンドを付けているのが何よりもオシャレです。オシャレというか、ダサくないというのが本音の所です。
堅牢性
Apple Watch Ultraは、使い続ける前提でコストパフォーマンスが最も高いと言えます。
シリーズが1でも、陳腐化しないので長く使えるという点でもお勧めします。
耐久性が高く、画面には3年弱使っていても目立った傷がほとんどありませんし、ベゼルや側面にも気になる打痕は入っていません。何度かガンガンたたきつけたことがありますが、ノーマルApple Watchの時に入ってしまったような傷がつかないです。
防水機能も舐めてましたが、普通のApple Watchだと壊れるレベルで水の中に入っても大丈夫でした。プールで、ウォータースライダーでつけたりすると水圧が強すぎて稀に故障してしまうのですが、余裕でした。ちなみに、iPhoneは防水機能がありますが、プールで普通にポケットに入れていたら浸水してぶっ壊れてしまい、めちゃくちゃ高くつきました。そもそもプールの中に持って行くのは止めた方がいいです。防水とか、お風呂レベルだけにしましょう。
まとめ
一番お勧めなので、新しいスマートウォッチを買うときは検討してみてください。
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