銅メッキ

銅メッキ

電気伝導性と熱伝導性に優れた銅メッキ

日本では大正時代からニッケルメッキやクロムメッキの下地メッキとして広く活用されてきました。
用途は、装飾的用途と工業的用途です。
装飾的用途としてはブロンズ仕上げ、工業的用途はプリント配線基板のスルホールメッキが代表的です。
特性を利用し、電鋳や電解銅箔の製造、印刷ロールの厚付けメッキにも広く用いられています。
アルファメックでは、鉄鋼素材や真ちゅう素材にロウ付け性を付与するための銅メッキを行っております。

銅メッキの特徴・特性

電気伝導性

電気伝導性

銅メッキは電気抵抗が低く
電気伝導性に優れています。

熱伝導性

熱伝導性

熱伝導性に優れるため、濡れ性が良く
ロウ付けに活かされています。

延展性

延展性

銅は非常に柔らかい金属で、
加工性に優れます。

機械的特性 銅メッキ皮膜は、鉄鋼材や真ちゅう材などと銅材とのロウ付け性を確保することが出来ます。
また、銅メッキにより浸炭防止も可能です。
化学的特性 銅イオンが持つ、微量金属作用には殺菌効果があります。
電磁気的特性 比抵抗1.67μΩcmは、銀(1.60μΩcm)に次いで低い値です。
熱的特性 熱伝導率398kcal・m-1・K-1は金属の中でも、銀に次いで2番目に高い値です。

銅メッキの用途

銅メッキは装飾的用途だけでなく、工業的用途としても多く活用されております。アルファメックでは下記の製品で主な実績があります。

  • 真ちゅう素材及び鉄鋼素材と銅素材のロウ付け性を確保するための銅メッキ
  • 電極部品へ通電性を確保するための銅メッキ
  • 熱交換パイプに熱伝導性を確保するための銅メッキ
  • 浸炭防止のための銅メッキ厚付け
  • ゴルフのアイアンヘッドへの下地メッキ及び装飾メッキ

アルファメックの銅メッキについて

アルファメックには、手動と自動機の銅メッキラインがあります。お客様の細やかなご要望にお応えするため、手動ラインでの試作対応や小ロット品の処理を行っております。また、自動機は銅メッキに特化しており量産品を安定した品質でお届けできるよう差別化を図っています。

対応製品

素材

銅合金(真ちゅう、エコブラス)、鉄及び鉄合金(ナック、STAVAX、42アロイ、コバール)、ステンレス、アルミニウム及びアルミニウム合金などに対応可能です。

大きさ・形状

可能な範囲:縦・横・高さの合計が5mm〜500mm
中心的範囲:縦・横・高さの合計が20mm〜200mm
アルファメックでは精密部品のメッキ加工が主で、複雑な形状を得意としており、密着性の良い均一な皮膜をご提供いたします。

メッキ膜厚可能な範囲

1〜100μm 中心的範囲:3〜20μm

メッキ補助部品

銅メッキは均一電着性に優れたメッキではありますが、厚付けをご要望される際など、角部など電流密度が高くなる部分での焦げ付き・被りが発生する可能性があります。そういった問題を解決するため、補助陽極、補助陰極(電気止め)を社内工務部で作成致します。また、部分メッキが必要な場合もシリコン栓やマスキングテープ、マスキング塗料などを用いて可能な範囲で対応致します。
※均一電着性:厚さが均一にメッキさせ得るメッキ浴の能力。(JIS H0400)

メッキに関するご質問

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