メッキに関するご質問

鉄材への無電解ニッケルメッキにおける点錆の発生

現在、弊社協力会社にて 鉄材への無電解ニッケルメッキを実施 しているのですが、点錆不良発生で困っております。

素材;SUM24L φ5.0 棒材
メッキ; 無電解ニッケルメッキ 7~10μm (高リンTYPE)
分析装置; 〔SEM像撮影(SEI,BEI-COMP),元素分析〕

点錆部を分析したところ、点錆部からNa(ナトリウム),S(硫黄),Cl(塩素),K(カリウム) が検出され、 点錆部ではない箇所からは検出 されませんでした。点錆部に、付着、残留する要因で何か考えられる事があれば 御教示頂きたくお願い致します。

 

【弊社からの回答】
お問合せありがとうございます。
まず点錆についてですが、メッキ表面のピンホールもしくはザラつきが大きく影響しています。
SEMの結果から、硫化物は快削鋼に多く含まれているためで、腐食は塩化物によるものと推測できます。

対策として、
① メッキ前の、スマット除去、汚れ、油分除去が必要 →前処理の見直し
② メッキの後処理工程での洗浄不足 →工程の見直し
③ 無電解ニッケルメッキ浴の不純物の除去 →ろ過の実行
④ この品物の前に処理した品物の影響を確認 →金属粉などの持ち込み・残留

お知らせいただいた内容から想像して、一般的な意見をのべました。製品をよく観察して工程を決めることが大切です。
よろしくお願いいたします。

アルファメック㈱
野村重之

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