歯列矯正の経験談

私は歯列矯正の経験者なのを今朝急に思い出しました。経験談をブログに書いたことが無かったので、一度思い出を頼りに語ってみたいと思います。

歯列矯正開始のタイミング

歯が生え変わった小学生のころ、母親から歯列矯正をやらないかとかなり強引に言われましたが、イヤイヤ期というか反抗期というか、とにかくあの口に矯正器具がついた笑顔は恥ずかしいと思っていたのでずっと拒否し続けました。今思えばあの時やっておけばという後悔でいっぱいです。金銭面でもそうですし、何より子どものころの方が確実に時間があるし、歯茎も柔らかいから時間もかからないという話を聞くので(人によります)早い段階でやっておくべきでした。

私の場合は、大学生のころ突然前歯が片方飛び出していることが気になりだし、急遽あの頃歯列矯正をやれと言ってたんだから今でもやらせてくれるよね?と母親に頼んでやらせてもらいました。図々しいですよね。しかも、恥ずかしいので裏側矯正を選びました。歯の表側じゃなくて裏側に器具を装着する施工方法です。

歯列矯正器具の種類

そこまで詳しくないのですが、表側、裏側、マウスピースの3種類に大きく分かれていて、表側だと透明のタイプやキッズ向けの色付きタイプとかもあったかと思います。最近マウスピースを段階に分けてはめ変えていく施工方法が話題ですが、あれが賢いなと思います。めちゃくちゃ手入れが楽なので。

やったのは裏側タイプの施工だったのでそちらを解説します。

裏側タイプの嫌だった点

  • しばらく舌がズタボロになる
  • しばらく呂律が回らなくなる
  • 食後歯磨きというかゴミ取りが絶対必要
  • 春菊など繊維質のもの全般的に挟まり絡む
  • 目立たないが大きな口を開けるとやっぱり見える
  • 歯列矯正全般に言えるがとにかく痛くて痛くてしょうがない
  • 器具調整の施工に時間がかかる

想像してください。口の中に常に針金と、歯に接着するための固定ブロックがある状態を。凄いなと思ったのは、人間慣れさえすれば舌が金具を避けて喋ったり場合によっては歌ったり出来るようになるのです。ただ、器具が外れるまで永遠に器具に絡みついた繊維質な何かと戦いが続きます。

前歯が片方出ていて、その前歯に合わせる形でかなり下あごが前に出ていたため、途中で輪ゴムを上下の金具に引っ掛けて顎を引っ張る施術期間がありました。3ヶ月以上あったと思いますが、あれが歯列矯正の中で最も嫌だった期間です。食事の時以外常に口の中に2本の小さな輪ゴムがある状態で、喋ると輪ゴムが口の中で糸を引いて見えるので、なんか気持ち悪いと思われてないかと気にして、常にマスクを着けていました。しかも痛いです。

まあとにかく我慢しなければいけないと自分を奮い立たせて耐えました。

足掛け4年と10年以上

歯列矯正は人によって治療期間が異なりますが、私の場合20歳で始めた治療が完了したのは24歳でした。器具を装着していたのが2年とちょっとで、透明なステイナーと呼ばれるマウスピースを装着して過ごしたのが残りの2年。さらに、就寝時は歯がズレてくるのを元の位置に戻すため、ステイナーを必ず装着しています。これを34歳になった今も続けています。

一時期そのステイナーを装着するのをさぼったのですが、無茶苦茶戻っていて、飛び出していた前歯が再び出てきているぐらいになったので、慌てて就寝時装着するように戻しました。それから数ヶ月は装着していることで歯が動いているのか、異常に痛かったです。

治療のペース

私が通っていた矯正歯科には、2か月に一度だったか3ヶ月に一度だったか、歯のメンテナンスと器具の調整に訪れていました。予約を取っても診療所でかなり待たされた記憶があります。土日は社会人の人が増えるのでめちゃくちゃ混雑していました。

治療の費用

大体表側で60万円~、裏側で100万円前後だったと思います。30万円~やっているところは、さらに予約が取りづらく途方もなく待たされるそうです。

歯列矯正だけでなく、歯石除去を定期的にやってくれることや、歯磨き指導、ステイナーの製作、電動歯ブラシのプレゼントもありました。

とにかく高額なので、社会人になってある程度稼げるようになって、30代を過ぎてから始める方も大勢いるというのも頷けます。

やってよかったこと

言わずもがな、この写真をご覧いただければわかる通り遣り甲斐、達成感、日々のストレスの無さは想像以上でした。

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