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なぜこんなこと勉強しなければいけないのかへのベストアンサー

大学1回生の時、第二外国語の選択授業がありました。大学に入ったからには、英語以外の言語を少しでも習得して人生を広げようと、当時何故か韓国語を選択してしまいました。

ところが、私が所属していた経済学部は第二外国語が不要で英語をさらに追加で履修しなければいけないという事が分かり、意味のない勉強をする必要もないなと思ったのですが、私より2つ年上で経済学部の先輩がそこにいて、何故ここにいるのですかと尋ねたところ、こういわれました。

「俺はね、3回生にもなって必要のない単位取得のために第二外国語で、それも使用人口の少ない韓国語を選択する、こんな非効率的な行動が出来るのは大学生の内だけだと思っているんだよ。そこで、君みたいな不要な授業を選択しようと、1回生の時から考えて行動する人を見つけて嬉しい。友達になろう。」

(あ、いや、えーっと、、、、ただの勘違いとは言えないぞこれは)

私「はい。一緒に授業に出ましょう。」

ということで、奇妙な友人関係が生まれ、週1回どころか様々なところで会うようになり、全く接点のない大学の2学年上の先輩が友達になりました。

その先輩は喋るとむちゃくちゃ面白く、いつも一人でいる時は本を読んでいて、とにかく本が好きで仕方がない、本を読んでいる時が幸せだと言っていました。あと、ゲームボーイアドバンスの小さい奴もめちゃくちゃやっていました。

そして、二人して女学生だらけの韓国語の授業を受けていて、私もその先輩もハングル文字というものの仕組みを徐々に理解していくことが出来、なんとなく16年経った今でも読めるようにはなりました。

その時、教授が私たちに語った話が今でも心に残っているので紹介させて頂きます。

不必要だと思う勉学にも意味はある

「君たちは、今韓流ドラマとかを観てブームだからなんとなくこの授業を選択している人も多いと思う。韓国語の初級講座だから、ハングル文字の読み方と、簡単な文章や単語さえ覚えることが出来れば単位も簡単に取れる。でも、この講座には上級講座があるんだ。上級講座は第二外国語の必修科目ではないので、履修する必要は無いから絶対に受講生は減ってしまう。僕はそれでいいと思うけど、こんな生徒がいたことを紹介したい。彼は、私の初級講座を受けて韓国語、そして韓国にドップリハマってしまい、もちろん上級講座も受講してくれた。そして、韓国へ留学もした。大半の人が不必要だと思うことからそこまで発展することもあるのだという事例だ。でも、私はもう一つみんなに伝えたいことがある。学校の勉強で、こんなの覚えても意味がないと思う、方程式や古文がある。受験の為、仕方なしに覚えていたかもしれないが、大学という場では自分で選択できる。こういった無駄だと思うことを勉強することの本質は、将来社会に出た時に現れるんだ。将来、突然見たことも聞いたこともないような、未知のことを突然ある日勉強して、それを自分の物にして解決しなければいけない日が来るんだ。今やっている韓国語だって、そのトレーニングだと思えば意義があると私は思う。この韓国語がその人にとって、何の意味もないことには絶対にならない、そう信じて私は教え続けているんだ。覚えておいてくれると嬉しいな。」

もう教授の名前も一切覚えていませんが、この話だけはいつでも思い出せます。

そして、私と先輩の二人は揃って単位を落としました。

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