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テレビショッピング観てて最近気づいたこと

とにかく何回でも繰り返す同じ描写

高齢者の記憶力が若者と比べて低下しているとは言え、とにかく何度も何度もしつこく繰り返します。ご覧になったことがある人はご存知かと思いますが、例えば各30秒でAさんの実例、Bさんの実例、Cさんの実例、商品紹介その1、商品紹介その2、商品紹介その3の6シーンあったとすれば、30分番組を作れてしまいます。

最初のシーン選択は6通りから選び、次からは前のシーンと被りさえしなければいいので5通りから30分を30秒で割った60回―1回繰り返すと、こうなります。

6×5^59=1.04×10^42 パターン

ちょっと見慣れない数字が出てきました。30分番組なので、丸一日やれば48回、それを何年やれるかで計算してみます。

1.04×10^24÷48÷365.25=5.94×10^37

つまり、約60 澗(かん)年 放送分が出来上がると言うもう訳の分からない超御長寿番組が出来上がりました。

これに、3回に1回は商品説明と支払方法を必ず入れるとか縛りを加えて行くともう少し条件が緩和されて、とんでもないマニアで寝食を忘れて放送パターンを見極めたい方ならもしかしたら最後まで見届けることが可能かもしれません。

「意味があるかないかはその人自身が決めることであって、我々がとやかく言うことじゃない」

とどこからともなく聞こえてきましたが、通販番組の再放送を何度も見返すような馬鹿な真似はやめて下さい。

高齢者に分割払い勧め過ぎ

分割払いって言うのはあくまでも借金であるわけで、借金をなぜ出来るかと言えばお金を貸す側が、借りる側に支払い能力がある、つまり今お金がないかもしれないけども、将来にわたって返すことが出来ると判断したという意味なんです。

人生100年時代と言われる昨今、80歳の高齢者がたかだか12回払いを不安視する時代ではないのは承知で申し上げますが、残念ながら12回の支払いを終えることなくお亡くなりになった場合、その遺族が債務を履行していくわけです。

「おじいちゃん、通販の支払いで年金全部遣ってたみたい。棺の下に、こないだ買ったばかりのトゥルースリーパー敷いといてあげましょうね。」

こんな情景が浮かびます。

オマケが多すぎ

確かに、その商品を買えば必要ですねと思うような、マットレスに付属のシーツやまくらカバー、更には枕までついても値段はそのままなんて当たり前なのがテレビショッピングの良いところですが、それいらないから割引してくれと思います。

一時期The North Faceの福袋が、流行りのバックパックに一式コーディネートが入ったものが売っていましたが、必要なのは外側のバックパックだけで、中の売れ残りが入ることでお得感が増しているのですが・・・。

平たく言えば在庫処分なんですが、値崩れを防ぐための涙ぐましい努力と言えます。

最近青汁の宣伝に引っ掛からなくなった

少し前、まだネットが今ほど発達しておらず情報がテレビを中心としたマスメディアに偏っていた時代、突然始まる芸能人や実業家たちの壮絶な半生を描いたドキュメンタリーが始まり、大抵暇な時間にやっているので家族で食い入るように見始めて、途中から突然「野菜嫌いの主人が・・・」とか「時間が足りず食事が疎かになって体調を崩した時期も・・・」という聞いたことのあるフレーズがテレビから聞こえてきたと思うと、ラベルを剥がしたペットボトルに緑の液体が入っていて、それをおもむろに飲み始めるそのドキュメンタリーの主人公たち。

そして、突如CMで流れる大麦若葉が入った粉末状の青汁・・・

そこで毎回「謀ったな!!!」と親の仇を見るような目でテレビを睨みつけるのですが、その工房もパターン化され知り尽くされたため視聴者には通用しなくなっており、むしろ最近青汁のドキュメンタリー観てねえなあ。寂しいなぐらいの状況になってる自分に気が付いて反省するのですが。

あいつらどこ行った?

過去一世を風靡したビリーズブートキャンプとか、キムタクのドラマでやってた海外から輸入された商品を紹介する軽快な音楽に載せて吹替した外国人が商品紹介する、あれ、一瞬テレビジャックしましたが今はほとんど観なくなりました。たまにショップジャパンでやってるえげつない洗浄力の洗剤とかぐらいで、いまいち見掛けないです。僕はあのアフレコをハイテンションで挿入してる感じ好きなんで、アンミカのアフレコを入れた普通のテレビショッピングなんか見てみたいですね。「いや、そこまで口動いてへんがな」みたいなツッコミ入れながら。

恐らくあの商品が響くのが若者で、若者は皆インターネットショッピングへ流れた結果、高齢者やネットが苦手な層だけが残り、また日本的なテレビショッピングへの戻ったのだと考えられます。

これからどうなるの

今世間を見渡すと60代でも70代でもスマホを持ち歩いていますから、今後5年10年でインターネットショッピングはもっと発展して消えていくと考えるか、テレビショッピングとしてさらにレベルを上げるか別次元のコンテンツとして成長し、今後も発展していくかはテレビの中のあなたに掛かっています!!

私の拙い予想ですが、こうなります。というかもうなりつつあります。

ECサイトでもテレビショッピングが始まる

これはどういうことかというと、ECサイト(Amazonや楽天など)にテレビショッピングのやり方が取り込まれていきます。つまり、ZOZOTOWNを開けばアンミカが今日売りたい品物をペラペラPRする動画が流れ出し、Amazonを開けばプライムビデオじゃないのに無料で視聴可能な芸人がキャンプに行って商品を紹介する番組が流れ出し、楽天を開けばホンジャマカの石塚さんが農家にお邪魔して、とれたてフルーツをタイムセールで売りつくす動画がリアルタイムで流れると言う仕組みです。これは絶対やると思います。もしやっていなかったら、いつかこのブログで書かれていたなと私の先見の明にスポットライトを当ててください。

テレビとインターネットの垣根がもっと曖昧に

スマートTVという言葉が数年前流行って消えましたが実は今でも生きていて進化しています。今はテレビにインターネットが繋がって、動画視聴が物凄く楽に便利になっていますが、テレビ番組に連動したショッピングサイトがテレビを席巻するはずです。

どういうことかというと、CMが流れてその横に「購入する」というボタンが出てきて、押すと注文されるというCMで買う仕組みが開発され、はたまた番組中でも至る所に「購入する」ボタンが出てくるようになります。

今課題になっているのがそれぞれのECサイトでアカウントを開かなければならないという点ですが、各テレビ局がアカウントを簡単に開ける様にして、テレビとスマホを連動すれば簡単に決済出来る仕組みさえ作れば今の技術で簡単に実現できるはずです。これをやれば廃れ行くテレビ業界に一筋の光が差し込みます。観る方も面白いしやって欲しいです。

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