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痴漢に間違われて線路に飛び込むことは果たして・・・

先日ニュースで痴漢被害を訴えられた30代の男性が、線路に飛び込みそのまま電車に轢かれて亡くなったと聞き、戦慄を覚えました。飛び込んだ駅も東急田園都市線の青葉台駅ということで、昔住んでた駅の2個となりだったこともあり、自分が巻き込まれていたかもしれない事件だと思うと、他人事に思えませんでした。

昔観た映画、「それでもボクはやってない」を観たのがたまたま大学生のころだったからよかったと思います。観たことがある人も話を聞いたことがある人もたくさんいると思いますが、痴漢冤罪で逮捕された男性が、迷惑防止条例への罰金と、被害女性への慰謝料を支払えば許されるのに裁判で争うことを決心し、何日も拘留されその間に社会的信用を失い失職し、裁判も被害者有利な証拠判断をされ、一審で有罪判決を言い渡されるという社会の痴漢冤罪に対する理不尽さを描いた作品です。これを観たことで、とにかく疑われるような状況にならないことを常日頃から気を付けるようになりました。(阪和線で痴女には遭遇したことありましたけど。)

この映画から10年経ちますが、状況は変わってきたようで、証拠さえあればかなり有罪を避けられるようにはなってきたようです。被害者の下着についた指紋、被疑者の指に着いた繊維、監視カメラ、第三者の目撃証言などです。しかしながら、一度逮捕された後にそれを覆すためにかかる負担や社会生活を送れなくなるリスクは甚大で、線路に飛び込む気持ちも分からなくはないです。

①罰を受ける(お金を払い社会的制裁を受ける)

②法廷で闘う(お金や時間を費やす)

③線路に飛び込む(生きるか死ぬか)

この三択を選ばなければならない世知辛い世の中です。ご冥福をお祈り致します。

 

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