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PTA活動の再認識 〜捨てたもんじゃない〜

PTAは敬遠されがちな存在に

PTA活動と聞くと、「学校のためのボランティア」「時間も労力も奪われる面倒なもの」といったネガティブなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。実際に、最近ではPTAそのものを解散する学校も出てきていると耳にします。

驚きの瞬間、妻の晴れ舞台

そんな中、先日娘の卒園式で思いがけない出来事がありました。突然、妻が壇上に上がり、保護者会会長として祝辞を述べ始めたのです。

「え、1年間隠してたん!?」

思い返せば、私のパソコンを欲しがり、夜な夜な何か作業をしていた姿…。よその親御さんからも「いつも奥様のおかげで助かっています」と、見に覚えのない感謝の言葉をかけられたこともありました。まさかそんな大役を引き受けていたとは露知らず、ただただ驚くばかりでした。

心境の変化に気づいた瞬間

入園当初、「PTAなんて絶対にやりたくない」と言っていた妻。何が彼女を変えたのか——卒園式を見て、その理由が分かった気がします。

子どもたちの晴れ舞台を彩るために

卒園式は単なる証書授与だけではありません。子どもたちが歌を披露し、思い出のスライドショーが流れ、在園生からの歌のプレゼントもあるなど、内容は盛りだくさん。先生方は日々の保育だけでも大変な中、ここまでの準備をされていることに頭が下がります。

しかし、それだけでは立派な卒園式は成り立ちません。やはり、裏方として支える保護者の力、つまりPTAの存在が不可欠なのだと実感しました。

綺麗ごとかもしれませんが

正直に言えば、私は2人の子どもの送迎を数回した程度で、PTA活動に関わった経験はありません。だからこそ、今回の卒園式を見て、心から思いました。

PTA活動は、先生方の負担になるものではなく、すべて子どもたちに還元されるものだと。めんどくさい、やりたくないと敬遠する気持ちも分かりますが、「やる意味」を見つけられれば、それはきっと子どもたちのためになるはずです。

ムダを見直し、本来の目的を大切に

ベルマーク集めや、内容のない会議など「何のために?」と疑問に思う活動も確かに存在します。しかし、本来の目的は「子どもたちの体験の質を高めること」。ムダな部分は声を上げて改善しながら、より良い形にしていけば、きっとかけがえのない経験になるでしょう。

経験は自分にも返ってくる

私がそう思うのは、仕事でも同様の経験をしているからです。同業者組合や異業種交流会の幹事を任される中で得た人脈や経験は、自分の成長につながっています。学生時代から飲み会でも自ら幹事を買って出ることを心掛けてきましたが、トラブル対応を乗り越えた先には、必ず達成感があるのです。

卒園式で感じた「親の卒業」

そんな思いを巡らせながら迎えた娘の卒園式。まるで「親の卒業式」を見ているような、そんな不思議な感覚に包まれました。


【用語解説】

PTA活動(Parent-Teacher Association)
学校や幼稚園・保育園などの保護者と教職員が協力し、子どもたちの教育環境をより良くするための自主的な活動。運動会や卒園式など行事の運営補助もその一環です。

ベルマーク活動
指定の商品についているベルマークを集めて学校に提出し、ポイントに応じて備品や教材と交換する仕組み。手間がかかるため、保護者の負担として問題視されることもあります。

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