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PTAとベルマークと議事録
PTA活動に代行サービスが出来たと耳にして、驚き半分納得半分です。
具体的には、ベルマークを台紙に貼る作業や、登下校の立番や、保護者会への出席、PTA総会への出席など作業的なものから身代わり的なものまで様々あるようです。料金は、【クラッシーコンシェルジュ】という代行業者を利用すると、4860円×1時間+交通費(一律1080円)です。
賛否両論巻き起こすであろうこの手の話題ですが、一応両者の意見もまとめておきます。
代行に賛成の意見
- 仕事でどうしてもいけない日に総会があって、欠席裁判で役に付けられてしまうので利用したい
- 有給をPTAに使うと、子どもが熱を出した時などに使えなくなるので利用したい
- 仕事はしていないが、自分の時間を無駄にしたくない
- 子どもとの触れ合いを拒否することはないが、議事録の入力作業などは利用出来たらしたい
代行に反対の意見
- 子どもが通う学校に知らない人が出入りすることは避けたい
- 料金負担が大きい
- PTA会費から外注費を払うぐらいなら、自分がやる
- お金を払っていてこの程度?とクレームを入れる人がいる
- 自分の子どもたちのことをお金で解決するのは情操教育上よくない
都市部と地方での違い
- 都市部は専業主婦が多いので平日昼間に行われる
- 地方は共働きが多いので平日夜か休日に行われる
- 都市部も共働きが増えてきているので、平日昼間に参加できない家庭が増えてきている
PTA活動のメリット
- 子どもが通う学校の雰囲気を授業参観以外でも常に伺える
- 父兄同士のコミュニティが出来るので助け合える
- 教職員とコミュニケーションが取れる
- 学校単位以上に地区単位でPTAの要望を行政に訴えられる(クーラー設置など)
PTA活動のデメリット
- 任意加入ではあるが、義務感からほとんど強制参加に近い
- 休日など大事な時間を割かなければならない(総会など何時間にも及ぶことがある)
- PTA会費が徴収されるので財務的に痛手となる家庭もある
- 行事のための製作物にケチを付けらえることがある
- 父兄同士のコミュニケーションがしんどいことがある
改善の機会はあるのか
このブログを書くにあたってPTAについて調べていたら、どのページにも「ベルマーク」という単語が出てきました。確かに私が小学生のころから存在していて、教師から集めて持って来いとひたすら言われ続けたベルマーク、今もまだあるんだと驚いたと同時に、当時の記憶がよみがえってきました。
ふにゃふにゃのビニールからベルマークだけをきれいに切り取り、台紙に糊で貼り付ける作業をやらされた記憶です。
これが、どこの教育現場でもいまだに続けられていて、単純に人手がいる作業になっているということです。一点1円で、10万点集めて商品と交換みたいな感じでした。また、ベルマーク協会へ送るだけのコースもありますが、実は一点=1.27円で、0.27円運営費として収納されます。
https://www.bellmark.or.jp/report/index.html
もうこの時代、QRコードにしてくださいよ・・・・。
各家庭で見つけたベルマークを、アプリで読み込み、自分で使うか学校へ寄付するかはあなた次第。妖怪ウォッチのメダルのQRコード的なものを連想してください。恐ろしい点数が必要なのと、学校で使う用品しかラインナップになければ、みんな学校へ寄付すると思います。このシステムの導入化で一件落着です。
議事録作成についても、聞いてゾッとしました。「ICレコーダーからの文字起こしが大変なので代行に任せたい」と書かれていたのです。
いやいやいやいや、待ってください!!ムダすぎます!!
たぶん、1時間の会議を文字起こしするのに慣れてないと2~3時間かかると思います。そうやって作った議題(アジェンダ)について時系列がバラバラに話されている議事録、誰も読まないと思います。言質を取るために、一応残しておいて、言った言わないを避けるためだけに使われる不要の長物になること必至です。これじゃ、作成役にされたらたまったもんじゃありませんよね。代行に頼んだら15000円ぐらい取られます。馬鹿らしいです。
今の時代、一番スマートなのはホワイトボードに発言を確認しながら(あなたの発言はこういう意図ですよね?と)書き出して、スマホで写真撮って後で共有するだけです。これ以上の不公平感の無い議事録は存在しません。
その作業が追い付かないほどの人数が矢継ぎ早に話すのであれば、先にアジェンダをレジュメにまとめて配っておいて、そのアジェンダごとに発言をメモします。ICレコーダーで後から聞き取れなかった部分を補完して終了。恐らく、会議後に清書する時間を含めて1時間程度で終わります。何にしても、まとまっていないと誰も読まないし活用方法が限られてしまいます。
ということで・・・
議事録はホワイトボードをスマホで撮影して即共有
または、会議中のメモをまとめて完了
こんな風に、簡素化した方がいいと思います。
今の若い人(自分も含めて)が、PTA活動を異常に嫌がる、避けたがる理由は、面倒臭いけど改善する知恵も機会もない老害化した組織運営そのものにあるのではないかなと思います。公務員に近い組織なので、改善に対して非常に感度が悪いし、なんだったら改善することが悪の様な風潮があります。そういうことを変えるために、わざわざ会議を開いてコンセンサスを得ないといけないみたいなこともするので、自分たちで自分の首を絞めてるみたいな状況だなと思ったりします。
PTA活動は、全員参加(任意)かつ無償奉仕が原則なので、参加しない方が地域社会で孤立してしまうと言うデメリットがあるのですが、都市部に限って言えば地域社会で孤立してしまっても所属する組織は会社など様々あって、別に困らないという人が多いようになってしまっています。そうなると、「私はいいです。たった6年間しか関わらないので。」と割り切られてしまうと、村社会の構造に依存してきたPTA組織は瓦解していくしかないかもしれません。
それでも、PTA活動にメリットを見出してもらうにはどうしたらいいかなんですが、やはり参加した父兄に強烈なメリットが無ければいけないと思います。
PTA活動していると、子どもの給食が美味しくなるとか。クラス替えに口出し出来るとか。内申点が加点されるとか。文句あるなら参加しろよと言えるぐらいの、何か特別なメリット・・・。これはこれで物議をかもすかもしれませんが、そのくらいない頭使って必死で考えて運営して行って欲しいなと思います。
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