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歯列矯正体験談
私は子どものころ前歯が片方だけ飛び出した歯並びの悪い状態で育ってきました。小学生のころから母親に歯列矯正を勧められましたが、針金がチラチラ見える方が恥ずかしいと考え、まともに考えずに要らないと突き返していました。
思春期に入り、女の子にモテたいと思い始めたころ、ふと鏡の前で笑顔を作ってみると飛び出した前歯が間抜けで、子どもの頃に歯列矯正しなかったことを物凄く後悔し始めました。
中高生の頃、男子には少なかったですが女子には少なからず歯列矯正をやってる子がいて、ニコッと笑顔を作ると矯正器具が見えて少し間抜けに見えてしまうのが嫌だったし、自分もそういう風になるのが恥ずかしいと思っていました。しかし、断腸の思いで大学生のころ歯列矯正に踏み切ったのです。
まず第一にニコッと笑った時の見た目を良くして女子からモテたかったから。
そして、スポーツをやるに当たって姿勢の美しさや力の入り具合が改善されるのではないかと思ったことも背中を押す要因となりました。
祖母にお金を出してもらい、歯列矯正を受けることになったのですが、甘えに甘え、歯の内側に金具が入るタイプの歯列矯正を行うことにしました。
まず、普通にしていたら歯列矯正していることに気付かれません。自分から歯列矯正をしているとカミングアウトしなければ、物凄い動体視力の良い人以外には見破られることはありませんでした。
一方で、歯列矯正のデメリットである、器具に繊維質の物が引っ掛かりまくるというトラブルに2年以上悩まされ続けました。しかも内側なので、引っ掛かった野菜は取ろうにもなかなか取れず、洗面所でまず指を使って引っ張りぬいてから歯ブラシで掻きださないと綺麗になりません。
また、究極に苦労した点は、慣れるまで舌がステンレス製の器具に触れて上手に喋れないことです。脳に障害が残って舌が上手く動かせない人の気持ちがよく分かりました。慣れると、不思議と避けて上手く喋られるようになったのですが、最初の頃は舌がズタボロになりました。
歯並びが悪すぎると抜歯して調整することもあるのですが私はそこまでひどくなかったので大丈夫でした。ただし、途中で上あごと下あごの距離を近づけるという名目で、口の中で金具に輪ゴムを引っかけておく期間が何か月かあり、その間だけ喋ると口の中で糸を引いたように見えて恥ずかしかったです。これは避けられないので、しかたがないからマスクをしていました。
約2年間ガマンを重ねてようやく金具が外された時に、治療前に取った歯型と比べて見た自分の歯並びには感動しましたが、そこで終わりではありません。
実は、ステーナーと呼ばれるマウスピースをその後2年間にわたり日中もつけ続けないといけません。
そして、治療が完全に終了して9年経った今も、ステーナーを付けて寝るようにしています。実は放置していると歯並びがもとに戻ろうとして、私の場合前歯が片方だけ飛び出してくるので本当に動かなくなるまで続けなければならないそうです。ちなみに、その影響で歯の健康に人一倍気を付けるようになって、歯石除去の定期検診を2カ月に一回必ず受ける様にしています。お陰様で健康そのものです。
歯列矯正まとめ
- 外側から見えない内側に器具を付ける方法にしたが、喋りにくい、食べ物が詰まる、隠せない治療があると、良いことだけじゃない
- 2年間金具を取り付け、2年間マウスピースをつけて生活し、治療完了後9年経った今も就寝時はマウスピースを付けている
- サボるとまた元に戻るので、根気強いケアが必要だが、その甲斐あって口内環境は健康そのもの
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