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記憶力がいいのは感性の問題

記憶と感情は密接に連携するらしく、記憶をつかさどる海馬と感情をつかさどる前頭葉が近接しているところから、意図的に感情をコントロールすることで記憶したいことを定着させることが出来るようです。

知的好奇心が旺盛と頭が良い人の特徴で聞くことがありますが、勉強が楽しい、新しいことが知りたいと思いながら学ぶのと、嫌々やるのとでは結果に雲泥の差が開きますよね。自分のやりたい勉強はこんなことじゃない、でもそれをするためには今受験を頑張らないといけないという至極ありがちな動機付けが上手く行かない可能性を孕んでいることすら懸命な方なら理解できると思います。

つまり、強制的に自分がいま取り組んでいる課題に対して興味を持っていると思い込むことが、覚えるという行為にとってはプラスに働くということです。

私、人の顔と名前覚えられないんですと言う人

結論から言うと、興味を持てば必ず覚えられるし忘れることはないんですけど、こう言ってしまうのは言い換えると「私、あなたに興味なくて次会ったときに名前忘れてしまってるかもしれないですが、人の顔と名前覚えられないって言うのが人格から来るのではなく、先天的に持って生まれた能力として備わっていないという理解をしたうえで怒らないでほしいんです。」と聞こえてくるわけです。

知り合いで必ず顔と名前を覚えることが出来ると言っていた人は、アパレル関係のショップ店員をしている人でした。要するに、全員自分にとってお客様になり得る可能性があり、見逃さず覚えておくことは非常に重要であると考え、深い部分で興味関心を相手に対して持っているから人の顔と名前を覚えることが得意になって言ったのだということが言えます。

人は人の顔を0.2秒で認識する能力があるそうで、世界中の紙幣がエラーチェックとして肖像画を用いているのも、その能力を活用するためだそうです。つまり人がどれだけ他人の顔に興味を持つようにプログラムされているかというのが分かりますね。

全国高等学校クイズ選手権

過去から綿々と続く高校生クイズですが、彼ら彼女らがどうしてあそこまでの知識量を持ち、数々の難問を答えられるのかです。

それで、どこかで高校生クイズ出場者がインタビューされていた内容を思い出したのですが、どこに行っても何を聞いてもそれはクイズに繋がっていて、どんなジャンルの知識でも得たいと思って食いついて取り入れて行ってしまうそうです。

ちなみに、クイズは答えがある知識を問う問題で、なぞなぞやなぞなぞは言葉遊びを問題にしたものです。

先日電車大好きな息子から奈良に住んでいたから詳しいはずだと、近鉄電車の問題を出して欲しいと言われました。電車クイズは難易度設定が命で、私が住んでいた(奈良帝塚山)学園前駅で、改札口は何個ある?(正解は北口と南口の2個)という問題を作ったとして、それが良問かどうかと言えば住んでいたり使っていれば簡単で、一度も行ったことが無いけれども知っていることはほとんどあり得ないので山勘でしか答えられなくなるため良問とは言えません。

そこで私が出した問題は、「近鉄奈良線の停車駅を10個以上答えよ」でした。これは、快速急行の停車駅を順番に言えば余裕だし、生駒以東の駅を言わずとも正解になります。少し手こずっていましたが、手ごたえのありそうな顔をして喜んでいました。

これを、逆説的に「問題にするなら」という視点で世の中にある全ての知識を片っ端から覚えて行くというのがクイズ好きの生き方になります。これって人生死ぬほど楽しいんだろうなと思えて羨ましくなります。

これからは自分のことをよく覚えてくれている人と付き合って行こうと思い、文章を締めくくりたいと思います。

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