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マスクは処方箋で配布すべし
連日、マスクと消毒用アルコール商品とトイレットペーパーの品薄が続いています。ゲーム理論を引用して、消費者が自分に有利な行動を取ればそうなって当然だという記事が何本も出ています。そんなことアカデミックに解説しなくても、無くなったら不安なものを普段より余計に買うから自分も見つけたら買うという消費者行動の仕組みぐらい誰でも分かってるから今更不安をあおってどうするんだと思いました。
そんな中で称賛されるケース
弊社がサンドブラスト作業で使用する防じんマスクもやはり品薄状態になっていて、納品してくださる商社に確認したら、こんな答えが返ってきました。
「在庫はあるが、医療関係や工業関係へ優先的に出すため、一時的にオーダー受付をストップしているそうです。だから、こちらから打診してみます。」
感動しました。出せば売れるこの時期に、そういう冷静な判断が出来る企業スタンスは、本当に見習いたいです。こういう話が美談として、有事のスタンダードとして拡散されることを祈りたいと思います。
これも冒頭に挙げたゲーム理論に部分的には合致するのですが、この某マスクメーカーが取った選択は、短期的な利益を逸したかもしれませんが、長期的な視点から、継続的な取引がある顧客を優先したまでで、さらに混乱をストップさせるという社会的責任も果たしたという評価がプラスで付いてくるわけです。
絶対避けるべき抱き合わせ販売
街角のどこにでもあるドラッグストアは、早朝から行列が出来ていて、「おひとり様1点限り」と銘打って販売しているのをよく見かけます。今は値引きどころか値上げしても売れる状態です。
昔からよくあるのですが、売りたい商品とマスクを抱き合わせ販売にすれば回転の悪い在庫を一掃することが出来ます。ただしこれは独占禁止法に抵触する為、知らない人が「いいこと思いついた」とやり兼ねないなと思っていたら、某チェーン店でやらかしていたようでニュースになっていました。
消費者感情的に反感を買うだけでなく、行政から怒りの鉄槌を下されるわけですから、各社自分たちの足元で法律違反が為されないか監視しなければならず戦々恐々としているはずです・・・。
ここでマスクの計算をしてみましょう
- 日本の労働人口:約7300万人
- マスクの生産能力:5億5千万枚/年(2018年統計)
月20日稼働で、14億6千万枚/月(175億2千万枚/年)必要です。ありがとうございました。
政府が支援してマスク生産能力を1.5倍に伸ばすと仰っていましたし、労働人口の全員が働いているわけでもないですし、子どもはお家で大人しくしているわけですから、本当に必要な人へ行き渡らせられなければ意味が無いので、マスクが有効であるならば政策として国が取り組まなければならないはずです。
マスクが本当に必要な人は
ズバリ、体調が悪い人です。
サージカルマスクなんかは、お医者さんの唾液や汗が手術中の患部に掛からないようにするためのもので、ウイルスはスルーしてしまうものですから、飛沫感染を防ぐ以外にあまり効果が無いと言われています。
逆に、ウイルスを体内に宿してしまった患者の方が、感染を拡げることを防ぐために、マスクを着用する意義は大いにあるそうです。
なので、体調が悪くなった人が優先的にマスクを着用出来ると意味があるわけです。多分、肺炎に罹ってしまったら、自分はもう罹っているから息がしんどいし外そうとなると、感染を拡げてしまうので、うつされたくない人がマスクをしても本当は意味がないのに、うつしたくない人がマスクをせずにどんどん感染を拡げてしまっていたのが発生源の武漢市の実情だったのではないでしょうか。
マスクは処方箋が必要ではないか
こう考えると、早い話が体調が悪くなって医者に診てもらった人が、感染拡大予防のためにマスクを処方されるというのが一番理に適っているのではないでしょうか。
- 買い占めを防ぐことが出来る
- 感染を食い止めることが出来る
- 供給量を国が調整することが出来る
まあ湿布みたいに処方された人が知り合いに渡したりすると崩壊してしまうんですが、かなり有効な手立てだと思うんですが、現実的じゃないのかな。
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