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M-1 2023 審査員の得点傾向
この表はM-1グランプリ2023年度で審査員の決勝審査(1本目)について赤が最高、青が最低で得点と標準偏差を縦横で見たものです。最下段に最終決戦の投票結果も書き入れています。全て敬称は省略させて頂きます。
●コンビ別で言えばカベポスターとヤ―レンズの得点バラツキが大きく、くらげのバラつきが小さい。
●審査員別で言えば山田邦子のバラつきが大きく、ナイツ塙が小さい。
●海原ともこは点数が高めで、山田邦子は高くもあり低くもある。
●松本人志は点数が低めでありながらバラつきが小さいわけでもない。
かなり興味深いことに、最終決戦で令和ロマンに入れているのは博多大吉、ナイツ塙、中川家礼二、松本人志であり、一本目の点数評価と相対している。最終決戦は点数評価が無く、3組の中で一番面白かった組はどれかという審査方法ではあるが、その時のウケの大きさで選んでいるのではという推察も経つかもしれないことを覆すように一本目との比較に戻すと、令和ロマンを推した4名は1本目から令和ロマンの方の点数が高く、逆はサンドウィッチマン富沢以外全員ヤ―レンズの方が高い。一本目での審査基準を、最終決戦にも継続させていることが伺える。今回、最初から最後まで審査員の点数におかしいなと思うことも無ければ、寸評に納得のいく言葉が続き、いよいよ賞レースで生き残って来た人たち、見て来た人たちが審査員として機能し始めたのだなと改めて思わせる記念すべき大会になったと思います。
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