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夏の高校野球に新ルールを設けて欲しい

今年、夏の高校野球大会は荒れるかもしれません。対戦校への対策だけでなく、熱中症対策が必要だからです。

熱中症と製造業は切っても切れない関係にありますが、よく言われているのは「小まめな水分と塩分補給」です。

気温が高い状態で水を飲まない(飲ませない)ことで引き起こされる脱水症状がまず世間に認知され、対策が打たれたのが90年代の終わりごろ。水分補給だけでは熱中症が防げないと理解が深まり、水の横に塩や、スポーツドリンクが推奨されるようになったのは2000年代前半でした。

熱中症の4症状

  1. 熱失神
    身体の熱を下げようと、大量の発汗をしたり血管を拡張させることで脳に血液が巡らなくなり、眩暈・立ち眩み・頻脈・呼吸数増加・湿疹を引き起こす。
  2. 熱痙攣(ねつけいれん)
    大量の発汗時に血液中のミネラル分(ナトリウム)が失われた状態で、塩分を含まない水分を摂取した際に血液中の塩分濃度が下がり、筋肉の収縮が出来なくなり痙攣やこむら返りを起こす。
  3. 熱疲労
    大量の発汗により脱水症状となり、体内の血液量が低下した際に、臓器機能が弱まり、吐き気・食欲不振など様々な症状が起こる。
  4. 熱射病
    熱疲労が起こる脱水症状を放置しておくと、脳の温度が上昇し体温調節機能が失われ、身体にこもった熱を拡散出来なくなる。発汗の停止、皮膚の乾燥、体温の上昇によって意識低下障害・異常行動・過呼吸・全身痙攣が引き起こされ、全身の臓器にダメージを負い、治療が遅れると脳障害が残ったり死に至る危険性がある。

気温が上がれば全ての症状に達するタイミングが早くなるため、高校野球で言えば攻撃が長いイニングは途中で水分補給のため監督がタイムを要求する場面が見られるかもしれません。

プレイファストをモットーとする高野連が「〇〇分以上のイニング経過時には強制的に水分と塩分補給をさせる措置」を今回取り入れるかどうか疑問ですが、テレビ中継中に未成年が(もしくは審判)熱中症で倒れて話題となってからでは後手の対応になるので本大会が始まる前にルールを設けておくべきであると私は思います。

ネタ不足のワイドショーは、こぞって熱中症で倒れた高校球児の話題を取り上げるでしょう。

「なぜ、ここまで炎天下の中試合を続けさせる必要があったのでしょうか」

「高野連という組織に問題があったのではないでしょうか」

「熱中症対策を怠った顧問・監督・コーチは一体どういった指導を行っていたのでしょうか」

「このまま大会を続けていってもいいのでしょうか」

「これまで夏の甲子園を夢見て頑張ってきた子どもたちが可哀想です」

日大タックル問題や、大相撲横綱の暴行事件の時と一緒です。

毎日毎日同じ報道が繰り返されて、誰かひとりでも人生を狂わせることが出来たらマスコミの勝ち、みたいなあの状況が嫌いなので、是非高野連のご英断を期待します・・・。

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