ブログ
チ。-地球の運動について-
プレイステーションで発売されていた俺の屍を越えてゆけというゲームを思い出しました。
物語は、地動説を研究する人たちと、それを弾圧する人たちの時代を超えた闘争を描いたもので、話題の漫画だったものがアニメ化されてネットフリックスに上がってきたので毎週欠かさず視聴してついに先日最終回を迎えました。全25話の完結されたもので非常に興味深く、感動させられました。
この歳になってこのアニメを観るまで、火星が夜空を動く様子を観察していくと、あるタイミングで逆行という現象を起こして円周から外れ、それが人を惑わせることから惑星と呼ばれたみたいなデッカイマメ知識を得られるなんて、生きてて良かったなと思った瞬間が味わえたのもこの作品の知的好奇心をくすぐる優れた点と言えます。
こんな風に、誰かに夜空のロマンを語りたくなるような、そんな見ただけで少し知的になれるアニメではあったのですが、中身は強烈そのもの。
異端審問官が
そこにいたんですよ。
キリスト教の教えとして、天動説に相反する地動説を唱えるものを異端論者として弾圧していた時代背景を描いているので、知的好奇心の強い登場人物たちは地動説が自分の中でゆるぎないものになった時、その知のバトンを後世に繋ごうと必死に抵抗し、見事につかまって処刑され続けてしまいます。
異端審問官すら、結果としては地動説に憑りつかれたがために家族を失い、後悔の内に死んでしまいます。
このアニメを観ると、自由に学問を学べる時代に生まれて好きに意見を述べられるということが、どれだけ幸せか、そして何か自分が本当に好きなものを突き詰めて勉強したいなと思わせられました。
コメントを残す