ブログ
第1種衛生管理者免許取得までのまとめ
常時50人以上の労働者を使用する事業場では、衛生管理者を選任しなければならない。
2018年3月末時点で、弊社の社員数は正社員・パート社員・派遣社員をあわせて48名になります。50人を超えた段階で、14日以内に労働基準監督署へ衛生管理者を選任したと届け出る必要があります。仕事の量によって社員は増える可能性が大いにあるため、前もって取得することになり、実際に試験に合格したためどうやったらいいかを解説したいと思います。
①どうやって申し込みすればいいの?
具体的にどうすれば良いか全く分からないので、インターネットで衛生管理者試験と検索しました。
http://www.exam.or.jp/exmn/H_shikaku502.htm
まずは受験申請書がいるということで、郵送か取りに行くかを選ぶことが出来ます。私の場合は、車で大阪府立労働センター(エル・おおさか)へ取りにいきました。駐車場代が30分200円だったのと、時間のロスをしたので1部140円で送ってもらえばよかったと後悔しています。
②受験申請書には何を書けばいいの?
各種個人情報を書く欄があり、そこに氏名・生年月日・住所・勤務先などを書き込んでいきます。もちろんそれを証明するものも必要となってきます。受験資格は大卒以上だったら一年以上その事業所で労働衛生の実務に従事したことを証明する必要があります。大学の卒業証明書を請求し、会社でも証明書を発行しました。また、住所を証明するものとして運転免許証のコピーとその裏面への会社の証明印の捺印など、やらなければいけないことが結構多いのです。この時点で結構めんどくさがりは挫折すると思います。
必要なものとしては、次の通りです。
- 受験申請書
- 受験料払込受付証明書 6800円
- 証明写真 30㎜×24㎜
- 卒業証明書
- 事業者証明書
- 切手
※大卒じゃなくても、3年以上労働衛生の実務に従事していれば受けることは可能です。
③どうやって勉強すればいいの?
エル・おおさかで貰った受験申請書が入った封筒の中には、衛生管理者試験対策講座の案内が入っていました。講座を受ければ、テキスト、過去問がもらえますし、試験のポイントも解説してもらえます。ただ、拘束時間がかなり長く、費用もそれなりにかかります。
受験準備講習 開催:公益社団法人大阪労働基準連合会
第1日目~第4日目 9:30~16:30
会員:14,256円(税込) 非会員:15,336円(税込)
まあ一度は自分で勉強しようと思い、テキストを注文しました。
Amazonで評価が高かったのでこれに決めたのですが、①法律として書かれている文章②解説③例題④解説のパートが延々と続くテキストです。非常に分かりやすいので、読んだ部分はかなり理解が進みました。
ここで重要なのは、勉強時間を全てこのテキストの読み込みに使ってしまうと時間がいくらでもかかるということです。とりあえず、過去問をやるしかないということで、このテキストはあくまでも全体像の把握と、詳細を詰めていくために使っていました。
これだけ分厚いので、全部読むの大変です。すごく眠くなります。
やはり一番大事なのは過去問を繰り返し解くことです。
問題集は色々ありますが、こういうホームページで過去問はいくらでもダウンロードできるので、わざわざ買う必要はありませんでした。ただ、印刷できる環境にないと2画面を見比べて解説を読まないといけないので苦労します。
過去問を解くと、確実に覚えないといけない部分が見えてきます。文章を読むだけで引っ掛け部分が分かるようになり、6回分ぐらい解いてしっかり解説を読んで勉強すれば、合格ラインに乗るかなと思います。個人差はあると思いますが、過去問をやればやるほど合格率が上がっていきます。
また、心配性な私はこれも買いました。
耳で聴くと覚えやすいということと、通勤時間や隙間時間にとにかく流し続けるのに無理が無かったからです。最後の方は、英語の勉強法であるシャドーイングという聞こえてきた音声をそのまま復唱することも車中でやりました。
④試験会場はどんな感じ?
私は近畿安全衛生技術センターに受けに行ったのですが、立地は最悪です。大阪から1時間30分かかる加古川にあり、加古川は加古川でもJR加古川駅からバスで20分程度かかります。グーグルマップで確認した時目を疑いました。河原に綺麗な建物がそびえ立ってるなという印象。そこに、200から300人ぐらいの人が集結しているから驚きです。バスはめちゃくちゃ混んでました。午前10時に大阪を車で出発し、加古川駅に着いたのが12時でしたから、もう二度と行きたくないと思ったのが一番のモチベーションでした。年に1回10月に出張試験を各都道府県で行っているので、そこでしっかり決めてしまうのも手だと思います。当日、鳥取から加古川まで受けに来ている人もいました。会社として絶対必要ですので仕方ないです。
一回の受験料は6,800円なので、毎回200人受験しに来ると仮定して・・・年間41回試験があるので、近畿だけで55,760,000円也。ヨダレが出てきました。
⑤資格としての価値はあるの?
常時50人以上で1人、200人で2人、500人で3人、1000人で4人、2000人で5人、3000人で6人の資格保有者が会社に必要となり、規模が大きくなればなるほど必要な人数が増えてきます。また、本当に大きな事業所になると安全衛生の部署が存在し、それだけで飯を食っている人もたくさんいます。
人材として、必ず必要な資格であるのは間違いありません。労働衛生コンサルタントに来てもらう手もありますが、1人しか入れられませんし、毎週1回社内の見回りをしに本当に来てくれるか疑問です。
資格試験を通して、関係法令・労働衛生・労働生理についてある程度理解出来るので、本来の目的として事業所で働く労働者の健康を守るために必要な知識が身に付くので、可能であれば工場長クラスは必ず持っているべき資格だと思います。
勉強するまで知らないことが本当に多かったというのが正直な感想でした。
とりあえず、ちゃんと1回で合格出来てホッとしています。
コメントを残す