ブログ
小学校は分数の割り算くらい出来るようにしてから卒業させろ
分数の割り算は最終関門
社会人に計算問題をさせて、正答率が低いのが分数の割り算です。(当社調べ)
小学校では、足し算、引き算、掛け算、割り算を習い、その応用として出てくる分数の計算が最後の関門として立ちはだかっているのですが、分数の割り算がその中でも最終関門となり、多くの人の人生を分岐させていると考えられます。
理解できず流しても人生は進んでいくが・・・
国語・算数・理科・社会・英語とある中で、小学一年生から中学三年生まで一貫して長い階段を昇っていく学問は、算数(数学)以外にないと私は思っています。いやいや、他の学問も徐々に難易度を上げていく上では一緒だとおっしゃる方もいるかもしれませんが、どこの単元を切り取ってもそれより以前に習うべきところでつまづいていると、それ以降のことが理解できなくなるのは数学だけです。英語もある意味最初が肝心ですが、12年間続く階段の一段でも踏み外したら理解できなくなるということはないでしょう。
もちろん理解出来ていなくても分数が出てこなければ新しい単元での学習を進めることが出来ます。しかし、あるところで分数が出てくるとそこで分からなくなってしまう。しかしながら中学3年生の生徒が、小学6年生で習うことをもう一度復習しようとはならないのです。計算なら電卓があるので大丈夫という人にかなりたくさんであったことがありますが、分数は関数電卓が無いと無理だよといつも言い返すようにしています。
つまづいたら戻ればいいだけの話
昔、プロレスラーの大仁田厚さんが高校に入りたいと勉強を開始したところ、小学1年生の問題から順番にやらせたら4年生で分からなくなり、そこを勉強し直したら分かるようになり、高校へ通うことが出来たという話を聞いたことがあります。私はその話を聞いて、学ぶべきはプライドを捨てることから始めるものだと理解しました。
大学生になって、経済数学という講義に出席したとき、偏微分という単元でつまづきました。見たことのない記号が並んでいて、その記号が何を意味するのか分からないけど、誰も質問しない。質問しないから教授は講義を進め、ついていけない。ついていけないからテストが解けない。こんな不幸なことってないですよね。
社会人になり、分からないことにぶつかることが増えましたが、一番問題になるのが分かっていないのに分かったような顔をして話を進める人が双方にいることです。プライドが尋ねることを邪魔するのだと思います。学校の試験だと一問間違いで終わりますが、仕事の話だと一問間違いで0点になります。全問正解出来るように、問題の意図を双方で理解しなければ全てが報われないのです。
小学校の計算問題ぐらい解ける大人になって
卒業証書を授与するときに、小学校の教師は自分の受け持った生徒が分数の割り算を含めた計算問題ぐらい解けるようになったか、泣いて送り出す前に思い返して欲しいです。
私たちメッキ屋の場合、不良品を1つ流出させるだけで後始末が本当に大変です。もし、自分の生徒が高校生になって分数の割り算が出来ないとなった時に、「卒業(流出)させた小学校の先生はどいつや!」と怒鳴りこまれることはないわけで、しっかり責任取って欲しいなと思うわけです。
うちの会社も、社員教育に小学校の算数を取り入れる日が来るかも( ^ω^)・・・
コメントを残す