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2019年ドラマ1~3月スタートガイド

今季のドラマ、ご覧になっていますか?もちろん私も観ています。第1話の感想をご紹介していきたいと思います。

トレース~科捜研の男~

科捜研の女、実はほとんど観たことが無いので比較が出来なくて非常に申し訳ないのですが、ドラマの構図としては科学的な裏付けがなければ事を断定できない科捜研の男と、勘と経験を頼りに仮説断定型の動きをする昔ながらの刑事が衝突し、見えない事件の裏側を科捜研の力で明らかにしていく面白い作品です。昨年ヒットしたアンナチュラルを観ていた人からすると、テーマが1課案件でシリアスかつどんでん返しがあるので面白いと言う感想か、石原さとみと同じポジションの新木優子を比較すると演技力が無いと言う感想か、票が分かれるところかなと感じました。※アンナチュラルは検死なので仕事内容は違います。錦戸亮演じる主人公の自分以外の一家心中という暗い過去が徐々に明るみに出てくる伏線が毎回チラチラ出てくるので、そこで初めて感情的になる彼を見るのが楽しみともいえるでしょう。

後妻業

ストーリーは有名な後妻業の女と同じで、大竹しのぶさん主演の同名映画が記憶に新しいと思います。奥さんに先立たれた資産家を狙い、結婚して旦那さんが死ぬのを待つ(もしくは死期を早めさせる)ことで利を得る人の話です。昨年世間を賑わした紀州の〇〇・〇〇〇事件【未解決】を思い出させる様な内容です。違和感と言えば、大竹しのぶがやった役を木村佳乃が演じると言う点。全く別の作品として捉えればありかも知れません。私は小説も読んでいるので、これからの展開は間違いなく面白いし、役者としても演技は間違いなく上手なのでこのドラマは安心して見られます。もうちょっとだけ関西弁練習して欲しいですが。

スキャンダル専門弁護士QUEEN

スキャンダル専門弁護士がテーマにしているのは、スピン・ドクターという聞きなれない言葉。

情報発信者は誰であろうと、多かれ少なかれ、その情報が自分にとって得か損か、という心理が働いてしまうものです。そんな中でも、情報を自分の有利な方向へ仕向ける特別な技術を持ち、その技術を駆使して緻密な戦略のもと、印象を変え、正当化し、人々の心を動かす、まさに世論の振り付け師とも言うべき人間、それがスピン・ドクターです。
(ホームページより抜粋)

これのスピン・ドクター役を竹内結子さんが演じ、女性を守ると言う立場から問題を解決していきます。このドラマ、観ている方は凄く頭を使わなければならず、ハードな心理戦が組み込まれている見ごたえのある作品です。スキャンダルと言うことで、斉藤由貴をキャストに入れているところがセンスあるでしょ?という感じで滑っているのもいかにも今のフジテレビを象徴している感がありますが、ドラマは面白いです。

家売る女の逆襲

超人気作の続編です。「心に突き刺さる言葉」とか名台詞が多いとされるこの作品ですが、私は前作を観ていませんでした。観ていないので比較も何も出来ないのですが、初見の感想は素直に喜劇として面白い作品でした。お笑いかと思わせて、最後に感動を誘うオチをしっかり持ってくる、引き込まれる作りになっています。一つだけ言えるのは、日本人は説教される人を観るのが好きなんだな。

人生が楽しくなる幸せの法則

この作品の唯一面白いところは、夏菜さんとメアリージュンさんをブス扱いしているところです。あと、佐野ひなこさん久々にドラマで拝見しましたがこの人出てるだけで十分です。全体的に演技は踊るさんま御殿の再現VTRレベルです。もうこれ以上脳みそ使いたくない疲れた労働者が家に帰ってから寝るまでに観るドラマです。

イノセンス冤罪弁護士

トレース~科捜研の男~に近い、最近のドラマ業界を象徴する「法廷ドラマ乱立」の中央にいる作品です。刑事事件が起訴されたあとの有罪率は99.99%ですが、これをひっくり返していくドラマです。(前にどこかで観たよ!)もしこれが誰もやっていない設定ならすごく斬新ですが、二番煎じもいいところで、例えるならエアウィーヴが出た後にトゥルースリーパーが出てきたような感覚です。どちらも寝心地がいいんですが、後発はズルいね、会議室で考えたんでしょ?と思ってしまいます。こき下ろすのはここまでにして、このドラマの面白さは科学的立証を恐らく毎回行っていくことで形勢逆転する法廷ドラマだと思いますが、ヘビーな内容なのでもう少し何話か引っ張って扱うべきかなと思いました。テンポよくいつ観始めても面白いドラマにしろと言われるのは分かるのですが、第一話では死んだ息子の部屋に灯油をまいて放火したと疑われた男の逆転無罪を勝ち取る話を75分でやってしまう乱暴さに、作り手として本気でドラマが好きなのかなと思わせられました。一つの事件をずっと追いかける、せめて小さな事件をこなしながら大きな事件の真相に迫っていくみたいな筋の通ったドラマが観たいです。お願いします。

3年A組-今から皆さんは、人質です-

最初、バトルロワイヤルのリメイクを菅田将暉さん主演でやるのかなと思って観始めたら、違って高校生が大好きそうな設定がぶっ飛んだ復讐学園モノでした。このドラマ、キャスティングを観た時は一瞬不安になりましたが、意外と全員演技が上手で見入ってしまいました。3年A組と言うからには、3年B組のオマージュがあるのかと思っていたら、毎回生徒が涙を流して先生の説教を聞くシーンがあり、揉めると色んな所で爆発が起きる、コロコロコミックのギャグマンガかと思わせるような展開です。内容はシリアスで、観た人みんな面白いと言っていますので、今季一番話題になる作品かと思います。個人的に上白石萌歌さんが神格化されているのが微妙ではありますが。

初めて恋をした日に読む話

深田恭子さん、貴女は美しく、年齢を感じさせない透明感をお持ちです。それを、モテないアラサー女子として扱って何が楽しいんでしょうか。相手役は高校生でピンクに毛染めした男子です。アラサー未婚以外で、このドラマの深キョンに共感できる女性が何人いるでしょうか。しかし、このドラマを観て一つだけ感じたことがあります。今季、本当の意味でラブストーリーを看板に掲げている作品はこの作品と、テレ朝の「僕の初恋をキミに捧ぐ」しかありません。テレ朝の方は観てませんけど。今のドラマは世相を反映しているのか、まっすぐ恋愛してる人を直視出来ないんでしょうか。主題があって、副題として恋愛要素があればいいみたいな感じなんでしょうか。設定が高齢へシフトしているだけで、まだまだやり方を変えたら受ける王道だと思うんですけどね。

メゾン・ド・ポリス

引退した最強の警察官たちが、新米刑事に介添えして事件を解決する、設定でお腹いっぱいのドラマです。

ハケン占い師アタル

絶対面白くないと思って観たら、まさかのめちゃくちゃ面白いドラマでした。はっきり言って凄い幼稚な設定で、不思議な派遣社員が実は何でも見える占い師で、うだつの上がらないイベント会社のスタッフたちに、占いではなく自分で運命を切り開くことを諭すというオカルトファンタジー系のバラエティドラマです。しかし、第1話を観るとほっこり感動させられる作りになっていて、このドラマ、作り手が物凄い本気で頑張ってるんだと妙に肩入れしたくなる出来になっていました。テレ朝はあまり見ませんが、これは特別に◎。

誠に勝手で独断と偏見に満ちたドラマ批評ですが、以上です。

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