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ボロン鋼を使ったウェッジ

今朝、ネットニュースで”ミズノ『T7ウェッジ』にボロン(ホウ素)を添加し、性能がアップ!?”と書かれたものを見かけました。

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PGAツアーニュースより転載(http://jp.pgatour.com/pgatour/news/3963/)

 

最初、ボロンメッキ(無電解ニッケル・ボロン複合メッキ)のことかと思ったのですが、表面処理はニッケルクロムメッキ・サテン仕上げと書かれてあるので、素材でした。知識不足でしたので、ボロンが含まれる鋼材について調べると、ボロン鋼というものがあるということが分かりました。

ボロン鋼とは?

ボロン鋼はB鋼とも表記されます。ボロンとはホウ素のことですが、これとクロムを炭素鋼に添加した鋼材がボロン鋼と呼ばれる鋼種です。鉄鋼材料に加えられる元素にはさまざまな役割がありますが、ボロンは焼入れ性の向上に寄与することで知られる元素です。基本成分としては、ボロンを0.0008%程度添加し、クロムが0.10~0.20%(合金ボロン鋼の場合はクロム量がさらに多くなります。またベースが合金鋼なのでそれらに必要な元素を含みます)、鋼の五元素である炭素(C)、ケイ素(Si)、マンガン(Mn)、リン(P)、硫黄(S)、ほかに銅の成分などが制御されています。

引用元:http://www.toishi.info/metal/boron.html

 

この、ボロン鋼はSCM420(クロムモリブデン鋼)よりも軟質かつ焼き入れ焼き戻し材の衝撃靭性に優れるので、ウェッジにはもってこいの素材のようです。

特筆すべきは、特別な金属が添加されていないので安価で、焼鈍し工程なしに冷間鍛造が出来るため大きなコストダウンに繋がるということが挙げられます。

ボロン儲けです。

 

・・・・この素材にももちろんアルファメックでメッキ出来ますので、各種ご注文お待ちしております。

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