メッキに関するご質問

アルミニウムのスマット除去に硝酸を使わない方法は?

アルミニウムのスマット除去に硝酸を使わない方法はありますか?

【弊社回答】

アルミニウムは酸化被膜の除去に水酸化ナトリウム溶液へ浸漬しエッチング処理を行います。その際、アルミニウムに含まれる珪素・マグネシウム・銅・鉄・マンガンなどの不純物がその後の亜鉛置換や陽極酸化皮膜の形成を阻害するため、一般的には硝酸をベースとした溶液中でそれらを除去し、その工程をディスマット(スマット除去)と呼びますが、硝酸には窒素が含まれるため廃液処理のコストがかかり、通常産業廃棄物として引取処分をしてもらう必要があります。

硝酸の代替品となるには、両性金属であるアルミニウムを溶解させずにエッチングする酸の存在が不可欠となります。そのため、希硫酸をベースとした溶液に、過酸化水素水や有機物を添加したものを利用する処理方法が存在します。ただし、通常の硝酸を利用するディスマットと比較して処理スピードが遅くなり薬品コストも高くなるため、廃液コストや環境対応の要否によって検討するものとされています。よって、弊社での取り扱いはございません。

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